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カテゴリ:2013年一人歩きの山
8月14日雨のち曇り 4:35 スタート
千栄からゲート開放のチロロ林道を走る時は真っ暗。 何とか雨も上がった。 緊張して出発するのは久々。 すでに車は7.8台。此処は最近、幌尻岳へ向かう人気のコースです。 額平川コースのエスケープルートですが登山道はメリハリも水場もあり。 沢歩きはこちらの方が危険度が低いようです。 ![]() (↑)4:35 北電ゲート前の標識 すぐチロロ川本流の橋を渡り二岐沢沿いの林道を3.1Km。 片側の崖には植物が多く帰路の楽しみ。重装備の若いソロ男性に追い着く。 行き先を訊かれ時間と相談して北戸蔦か戸蔦別と答え坂を下ると登山口。 ![]() (↑)5:17 取水ダムまで小1時間 登山口標識あり 重装備の若いペアパーティが休憩中で少し立ち話。此処にスポド1本デポして行く。 濡れた草をかき分け作業道跡となりやがて二岐沢に降りる。 ![]() (↑)6:08 フキユキノシタ、エゾクロクモソウが目に付く 登山靴で問題無い渡渉を何度も。いつしか二の沢に入った。 先行者達に習い邪魔な蕗や枝を整理しながら進むが体は濡れて行く。 ![]() (↑)6:38 滝の手前で尾根に取り付く いきなり滑る急斜面。滝の全景は視界に収まらない程大きくて素晴らしかった。 薮が被り更に濡れ高度確認だけが楽しみ。 アリドウシラン、ミヤマフタバラン、コイチヨウラン。アオチドリ?今頃! 雪解け直後のショウジョウバカマが咲いていたので納得。 ![]() (↑)7:24 「10分」の看板がありトッタの泉現れる。 手前の樋から僅かに滴る湧き水が美味しかった。 奥は休憩場所でコースは右の急斜面から。 ![]() (↑)7:53 岩のヌカビラ岳が見えた 足元はシナノキンバイ、コガネギク、オオタカネバラと植生が変わる。 ![]() (↑)8:08 ヌカビラ岳はカンラン岩 ネットで見たアルミの梯子で岩を登る。 植生が違い待望のミヤマアケボノソウが満開! ホソバイワツメクサも涼しげで可愛い。ユキバヒゴタイ多い。 ![]() (↑)8:26 やっと支稜線に到達 チロロ岳は見えず 周りはガスって展望は無いのに開放的で浦島花子の状態。 オレンジ色のテントがひと張り、日高の山に居る実感が湧く。 ヌカビラ岳三角点を目指しハイマツ帯に吸い込まれて行く。 ![]() (↑)8:33 幌尻岳の山頂は見えないが風格のある大きな姿を十分想像出来る。 三の沢源頭に広がるお花畑は見事。 アザミ、リンネソウ、イワブクロ、イチヤクソウ、タカネトウウチソウ、 黄色、白、ピンク、紫・・一体、何種類咲いているのか。 ![]() (↑)9:09 左に伏美岳からの主稜線現れる。 右の幌尻岳を平行に正面の北戸蔦別岳に向かう 霧の花畑で下山の男性3名パーティは重装備。 ハイマツ帯とお花畑を何度も越えて夢うつつの稜線歩き。 ![]() (↑)9:15 北戸蔦別岳の山頂に到着 直下で霧の中をす~っとソロ男性が通過して行くのが見えたが姿無し。 伏見岳からの縦走と判る。 見える筈の1967峰はガスの中。 13年前に伏見岳からピパイロ岳に日帰りしたのでこちら側からも眺めたかった。 何も見えず残念。あの時、ピパイロ岳は独り占め。そして今回も。 ![]() (↑)9:30 戸蔦別岳に向かって南下する 時間に余裕があったら足を伸ばす予定だったので躊躇せずにハイマツ漕いで下る。 戸蔦別カールのお花畑が素晴らしい。蜂や蝶が舞う。 ハイオトギリ、エゾシオガマ、チシマフウロ、ボウフウ、コガネギクetc・・ ![]() (↑)9:34 迫力ある1881峰 さっきのソロ男性に追い着き二人で仰ぎ見る。 カンラン岩なのでミヤマアケボノソウ、ユキバヒゴタイが満開、トウキも咲いて。 ミヤマシオガマの葉、コケモモの実。 ピーク越えたら幌尻山荘との分岐。 ![]() (↑)10:20 戸蔦別岳の山頂 展望無く手前で引き返すつもりだったが要した時間を捨てられず思い直した15分後。 地味な標識に達成感を味わう。が、見える筈の七つ沼カールも無し。 足元はコケモモの実、低いハイマツなど晩秋。 ![]() (↑)10:24 戸蔦別川からのコースの先に立って見た。 一瞬、雲が切れてもエサオマントッタベツは無い。ナイナイづくしの戸蔦別岳で山頂を歩く。 四方は白い景観がねっとり。諦め切れず何度も南を見下ろす。 また訪れる事にして下山、霧に包まれた山頂を振り返った。 さっきのソロさんが大きなザック降ろし腰を抜かしたポーズで見送ってる。 ![]() (↑)10:51 幌尻山荘の分岐 此処で朝のパーティと再び出会う。 「戸蔦別まで行ったんですね」と言われて気付いたがソロ男性も一緒で3名になっていた。 ![]() (↑)10:56 北戸蔦別の山頂に雲が掛かっている 主稜線はそのまま伏見岳まで北に向かう。 帰路のヌカビラ岳は左(西)支稜線の端。 カールのお花畑を見ながら歩く。 ![]() (↑)10:58 雲が切れた!北戸蔦別岳の全景をズーム 登り返しは逆さハイマツを漕ぐ。後日、洗っても落ちないヤニが想い出を紡ぐ。 山頂標識裏に朝のソロさんが張ったテントあり。 十勝方向はガス、左折して支稜線をヌカビラ岳に向かう。 ![]() (↑)11:13 三の沢源頭の花畑 此処もカールのようだ。チシマフウロ、エゾシオガマ、ウサギギク、etc。 ミヤマアズマギクの群落、アオノツガザクラの絨毯が何処までも。 ![]() (↑)12:11 ヌカビラ岳の三角点 北戸蔦別岳への方角を振り返りランチタイムで癒される。 また来たい。 ![]() (↑)12:21ヌカビラ岳から下山 もう二の沢に向かって下るだけ。 ヌカビラ岳の下山中も若い方が何人も登って来た。 道は幾分、乾いた。雨上がりの雫で濡れる心配も無くなり振り返る事も忘れて歩く。 ![]() (↑)取水ダム到着 スポド回収、1.5リットルでも足りた。 だけど林道歩き最初の上り坂にはウンザリ。 ![]() (↑)14:56 林道沿いの崖にはダイモンジソウ 岩肌にチャボなカラマツソウやシダ、大株ダイモンジソウ! 他にエゾルリトラノオかヤマルリトラノオ、ハエドクソウ。 ヤマアジサイ。ハナシノブは残念ながら葉だけ。 小滝が多いのでエゾクロクモソウとのコラボが美しく先に進まない。 ダイモンジソウの花はまだ少なかったので9月に再び林道を訪問して満喫。 ![]() (↑)ミヤマアケボノソウ (↑)花は大きい ![]() (↑)ユキバヒゴタイ (↑)ヒダカレイジンソウ ![]() (↑)ムカゴトラノオは大きい (↑)タカネナデシコ? 15:26 下山 林道で植物を堪能し帰路の方が時間オーバー。 36800歩 画像309枚 時折り沢の石に主の濡れた足跡があった日高の山。 数年振りの日高はやはり・・いい。 9月は伏見岳から今回の稜線を眺める。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.12.25 15:55:43
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