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カテゴリ:2015年一人歩きの山
10月6日 晴れ 7:11スタート 旭岳ロープウェイは8時営業なので待たずにカリカリの天女ヶ原登山口を歩き出す。バイクのソロ青年が私のコースを聞いて先行して行く。この日は冬装備のベストと手袋、お揃いのコロンビア製だがモフモフの毛羽立ち。うっかりしていた。笹が雪の重さで登山道を塞いでいるから濡れたら縦走出来ない。途中で冬用のアウター類に身支度を整え直した。
(↑)7:54 天女ヶ原湿原 此処まで逆光だった旭岳が想像以上に真っ白い姿を披露した!木道は凍結で先行者のトレースは残らない。8:20 重い笹を掻き分ける箇所を抜けた余裕で振り返ると白い十勝連峰が現れた。 (↑)8:53 旭岳に登山者は見えない ゴンドラを降りた観光客がチラホラ。姿見の池から歩き出した登山道にトレースは少ない。予報では気温が珍しく16度まで上がる。8月後半からぐずついた日が多くこんなチャンスは逃がせない。 (↑)9:40 バイクのソロさんしゃがみ込んで おやおや、どうしました?「もう此処でヤメマス。山頂遠いし・・」と火口の向こうを指差す。 手前が山頂ですよと誘う。お初の旭岳だと言う彼の話を聞きながら後方のトムラウシ山も白い。 (↑)10:20 いつも巨大なエビの尻尾が素晴らしい9合目近く コレが見たくて来るんですよとバイクのソロさんに。金庫岩も過ぎたら外人さんパーティと若いソロ男性に追い着く。気温は確かに上昇し続け冬装備ゆえに暑い。相変わらずバイクソロさんは傍にいるので山頂直下で先に行くよう促した。 (↑)10:39 旭岳山頂に下から3時間半で到着 後ろは当麻の稜線 我々と外人さん数名だけ。時間があるので後旭岳でも行きませんかと彼を誘ったが完全にバテたようで「まだ登るンスカ?」と呆れた顔をされた。此処でバイクで来た大工だと言う若いソロさんと本当のお別れ。 (↑)10:57 マイトレースの旭岳を振り返る 旭岳の裏側を真っ直ぐテン場近くを目指して新雪踏んで下るがトレースは全く無い。前日まで悪天候だったし縦走する人はいなかったのかも知れない。ただ、同時に若い外人ペアが同じく旭岳の裏を下ったが彼らは画像の左方向、登山道を忠実に後旭岳とのコルに向かって行く。しかも女性はストックを嬉しそうに振り回しながらザック無しだから多分、中岳温泉経由の一巡かと思われる。 (↑)11:11 朝ご飯 やっと手頃な岩に腰掛け旭岳を眺めながらおにぎりを食べる。間宮分岐まで熊が岳を見ながら再び登りが続き適当にショートカットしつつも雪は重いわ暑いわ。やがて間宮分岐から間宮岳に向かうさっきの外人ペアが見えたが私はフラットな広い稜線を分岐には向かわず真っ直ぐ間宮岳の山頂標識を目掛けて大規模なショートカット。風が出た。 (↑)11:47 お鉢平のヘリを歩く 間宮岳の先で雪に埋もれた登山道を交差してそのままお鉢平の淵をギリギリ歩く。夏では味わえない景観に見とれてうらうら歩く様子をすぐ前を行く外人ペアが何度も何度も振り返って見ていた。 (↑)11:49 ロープもエビの尻尾 今回、殆ど歩いていない登山道の様子。外人さんペアの正面はノコギリ岳と比布岳のコルで比布平。右はこれから歩く稜線。間も無くの中岳分岐で彼らに「そっち?」と尋ねたらやはり左に下る返答。ではサヨナラと直進。 (↑)12:02 中岳の登りでマイトレースとお鉢平の向こうに烏帽子岳、北海岳と白雲岳の頭 中岳の分岐を見るとまだ外人さんペアが立っている。地図でも見ているような雰囲気だが私も同じルートだと思っていたのだろうか。あそこまで雪に埋もれたコースを迷わず辿り着いているのだから不安な事も無かろうと思い直す。 (↑)12:11 中岳山頂から熊が岳と旭岳 前後には勿論、眺め回すお鉢平の向こうの北海岳稜線にも縦走しているような人影は全く無い。 快晴の佳き日、表大雪を独り占めで歩いている実感は無く冬の絵を眺めている様な不思議な感じ。 (↑)12:18 オブジェもエビの尻尾に 左奥は北鎮岳 風で雪が飛ばされ北鎮岳からの下りと思われるソロの古いトレースが見え隠れする肩への登り。9月22日にワンコの追悼登山で黒岳から愛山渓に縦走し辿ったばかりの北鎮岳。今回はスルー。 (↑)12:26 北鎮の肩に到着 北鎮岳へも当然、トレース無しで此処から黒岳に向かう目の前もまっさら。 此処に来て左にニセイカウシュッペ山、平山と北大雪が広がる。冷たい風も此の辺りで収まった。 (↑)12:28 肩から下山 左におにぎりのような凌雲岳、その横に黒岳。此処からの景観は今までより雪が少なく見えたが実際は全く違った。この肩は夏遅くまで雪渓が残りしかも硬くて難儀。今回、雪玉を転がしながらもっさもっさと楽ちんな下り。 (↑)12:36 黒岳パトロール青年が向かう北鎮の肩から北鎮岳には長い雪庇が 本日、初めての対向で立ち話。彼はやっと好天に恵まれたので北鎮岳を撮影して戻るとの事。縦走する人は誰も居らずこの先も黒岳山頂以外、居ませんよ・・楽しんで下さいと言われお別れ。 (↑)12:39 凌雲岳と雲の平の間 ようやく時間を見ると1時前でホッとしたら記念撮影したくなった。 折角だからもう一度、軽食タイム取りたくて場所を探し雪が無ければ行けない特典を満喫。 (↑)12:53 歩いた右の稜線を お鉢平の淵に近い岩に腰掛け休憩にする。丁度、間宮分岐が正面辺りで右に間宮岳、中岳分岐、中岳、北鎮の肩と歩いて来た稜線を目でなぞる。分岐から左は松田岳、荒井岳、そして北海岳に至る。20分ほどのんびりしていたが山では歩き続けないと寒くなる。 (↑)12:59 北海岳を 歩き出してすぐのお鉢平展望台から北海岳を眺めるが人の気配は感じない。 雲の平に向かって緩く下るが小屋に向かっての地味な登りが長く感じた。 (↑)13:21 深い、重い 景観は赤石川を挟んで北海岳へ登るコース。雪の深さはコース最大で気温が上がり冬装備が堪える。再び冬アウターからベストに変えたが夏山では感じないダルさで黒岳の石室に着いた。 (↑)13:49 石室は雪が 積雪1メートルはあり誰も出入りした様子も無いがテン場に向かって足跡がある。小屋前の高いベンチが都合良く利用出来たのでしばし目を閉じて現実逃避の小休止。 (↑)13:54 充電完了 下山開始 愈々、黒岳に登り返し縦走もおしまいとなる。見上げた斜面に数名の観光客が見える。 (↑)14:06 歩いた稜線を 途中で振り返ると右に真っ白な北鎮岳、お鉢平を挟んで左には北海岳。そして正面の旭岳から雲がわいてきた。目を凝らすとさっき出会ったパトロール氏の青いアウターが微かに戻って来る。 (↑)14:22 黒岳山頂まで7時間10分 青空だった事を感謝して眺める 最後の山頂標識、手前から凌雲岳、北鎮岳、中岳、中岳分岐、間宮岳。 山頂には借りた長靴の若い中国人ペアーがのんびりと服装は街着。 (↑)14:24 黒岳の下りはカリカリ 一転して日陰となる登山道は一歩目から凍っていた。すぐにさっき見掛けた数名に追い着くが四つん這い。軽アイゼンを付ける事も無かろうと思ったが7合目のリフト乗り場まで状況は同じだった。滑って苦労しながら下山する中国人に30名以上追い着いた。 15:00 7合目に下山 32960歩 画像は216枚 リフト券売り場ではいつものように片道切符に絵葉書が貰える。 今回は特別2枚。この絵葉書を貯めるのも楽しい。 楽しかった冬山。10月は16.17日にもチャンスがありスノーシュー持参。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.10.28 09:04:47
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