そんなメランコリックなワシですが、
メランコリックの意味か分かって無い事はこの際さておき、
ワシはトラックに三線を積んでおいて、
時間が空いたときや
仕事が早く終わった時に
会社の近くにある岸壁でよく唄ってる訳ですよ。
その場所は大阪市内からけこう近いにもかかわらず
普通に人が訪れるような場所ではないので
いつも人が少なくてかなり穴場的な場所な訳です。
日中はほとんど一人状態ですが、
夕方になると犬を走らせに来る人や
釣り師なんかがたまにちらほらいるぐらいで、
土日でも人はほとんどいません。
そんな場所なのでワシも大きな声で唄い放題なのです。
そんな今日は仕事が早く終わったので
1時間ほど唄おうと思ってこの場所へ行きました。
夕方だったので、
あからさまに高そうな大きな犬を連れた夫婦が途中から来て
ちょっと離れた場所に座ってました。
犬は人がいないので元気に走り回ってます。
そしてワシがそろそろ帰ろうと思ったあたりに
釣り師が二人ほど来ました。
この場所はシーバスさんもいますが、
チヌ(クロダイ)を狙いに来る人がほとんどです。
その二人もチヌを狙いに来た人でした。
一人はけっこう年配の人、
もう一人は茶髪のガタイのいいワシと同じ歳ぐらいのちょっと怖い系の人でした。
その茶髪の兄さんはワシの後ろで釣りの準備をしていて、
いざ準備が完了してポイントへ向かおうとしたその時でした。
それまで元気に走り回ってた大きな犬が突然吠え出して
その茶髪のお兄さんへ走り寄って
「ガブッッ!!!」
とお兄さんの足に噛み付いたのです。
犬を連れて来てたオヤジさんは大慌てで犬を捕まえて縛りつけ、
奥さんの方は噛まれたお兄さんの足を手当てしてました。
かなり傷は深いようで、
血がなかなか止まらない模様。
オヤジさんはひたすら謝り続け、
お兄さんはさすがにかなりキレそうな状態でした。
これはやばい事になりそうだなぁと思って、
万が一の為にちょっと離れた場所から様子を伺っていました。
いざとなったら警察でも呼んで止めに入ろうかと思ってたその矢先、
そのお兄さんは急に向きを変え歩き出しました。
ひょ、ひょっとして・・・・
そのお兄さんは持っていた竿を振り上げ、
仕掛けを海に投げ込みました。
そして何事も無かったかのように釣りを始めました。
もうね、
ワシは感動しましたよ。
彼には噛まれたどうこうよりも
今、目の前にある釣りの方が大事だった訳です。
彼こそ真の釣り師。
ワシも彼のような釣り師にいつかなりたいと思います。
しかし本当に大丈夫だったのでしょうか。。。
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最終更新日
2008年07月10日 21時04分06秒
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