ブルーシャ西村 Official Blog

2015/06/21(日)01:02

「海を渡ってきた日本人芸術家たち」レセプション出席

ニューヨークにて(495)

昨日は、ニューヨークで開かれている美術展のレセプション・パーティーへお伺いしました。 「海を渡ってきた日本人芸術家たち」 場所:日本クラブ 6月18日~7月15日 (1950年代から70年代に日本からニューヨークへ来て住み始めた、日本人芸術家の大先輩方24名の美術展) リンク先は、 http://www.nipponclub.org/upcomingevents.php#508 私がスペインからニューヨークへ引っ越してきた直後から、長年ずっとお世話になっています日本人画家の作品も展示されています。 先生からレセプションのご招待をいただきましたので、出席させていただきました。 この大先輩、大先生とは2002年末位から親しくさせていただいているので、早いものでもう12年半は経ちます。 毎週、この画家の先生がヌードモデルを3時間雇ってデッサンやスケッチをなさるので、彼の近しい友人達の芸術家達が集まってシェアする「ヌードモデル・デッサン会」をしてくださっています。日によって、いろんな人種のヌードモデルが来ます。黒人、白人、ラテン系・・・。そこに私も12年半前から時々、参加させていただいています。 (この話は、以前、ブログに書いたことがあります。) 毎週、コツコツと、何十年も(!)欠かさず続けていらっしゃいます。 素晴らしい努力の姿勢です!!! 皆で見習っています。 先生の親しい人々がご自宅に集まるデッサン会なのでオープンにはしていないのですが、私も長く仲間に入れていただいています。 私の仕事が忙しくなってきてからは行けないことが多くなりましたが、また週1回、コツコツと通う予定です。 私の親しい友人達が日本からNYに来て滞在中に、このデッサン会に連れてきたこともありました。 20年位前からの友人(大先輩)の音楽プロデューサーがNYで音楽製作中に、この会に来てデッサンしたこともありました。 「自分の人生で、なかなか体験できないことが出来た!」と喜んでいました。その日は黒人女性ヌードモデルでした。 先生にとっても、違う分野で大活躍している音楽プロデューサーと接することが出来て、刺激になって楽しかったようで良かったです。 この先生ご夫妻は、私にとても親切にしてくださいました。ニューヨークに来た直後から、時々夕食に呼んでくださり、すごく励ましてくださったのです。当時の私に強い影響をいただきました。 私が仕事を、絵画、ジュエリー、作家(文章)、ジャーナリスト(取材)、音楽、スペイン語、バレエ関係もやっているので、そういう私の活動をどう続けていったらいいのか、一つだけ選ぶほうが良いのかどうかニューヨークに引越し直後に考えた時期もありました。 若い時期は、日本人の年上の方々から色々、「何でそんなにいろいろやっているのですか?一つに絞らないのですか?」とか、言われたものですよ。 (最近では私に向かってそのようなことを言ってくる方々は居なくなりましたし、波動が合わないから接点が無くなりました。波動が合うもの同士が集まりますし、波動が合わないものは自然と集まらなくなります。また、やり続けると誰にも何も言われなくなります。最初は、チャコットの特派員の仕事のことでさえ、”あなたは絵描きなのに、なんでバレエの仕事をしてるのよ?ちゃんと分かって観ているの?”とか、日本人女性はつっかかってくる場合もありました(笑)。”・・・あの~、3歳から13年間バレエを学びました。”と答えると、無言でブスッとした方もいました。でももう12年以上バレエの仕事をしているのだから、今は昔ですね(笑)。) これが幼少時からの素の私なのだから、色々やっているのが自分では普通の姿なので仕方がないのです。表現したいものは常にあって、その時々で表現方法を変えて作品を作っているだけなのです。 先生はいつも、「やりたいことを全部やったらいいんだよ! 周りの言うことは気にしないほうがいいよ。無視するほうが良い。」と、私にすごく強く説得し続けてくださったのです。 「全部やったらいい!池田満寿夫だって色々やってたんだから。それでいいんだよ!」と力説してくださったその張本人が、この先生だったのです。 先生のニューヨーク時代の大親友が、今は亡き池田満寿夫さんだからです。 池田満寿夫さんは、芸術家(画家・版画家・挿絵画家・彫刻家・陶芸家・作家・映画監督)でした。芥川賞作家でもありました。 先生にとったら、親友だった池田満寿夫さんと私の姿が重なっていたのです。それで、色々なお話をしてくださり、励まし続けてくださいました。 先生は私が本を出版する度にとっても喜んでくださり、ご購入くださいました。CDも買ってくださいました。本当に感謝いたします。 私は自分の信念を曲げるような性格ではないですが、あの時期にニューヨークで池田満寿夫さんの例を出して私を励ましてくださった先生の存在があったからこそ、「よし!こんな活動でも許してもらおう。これが私なのだから、このまま続けていこう」とさらに強く決心が固まったのです。 心強い先輩です。 ・・・そして、現在の私に至ります。本当にこれでよかったと思います。 今の私の活動の姿があるのは、この励まし続けてくださっている先生のお陰も大きいです。感謝しています! 精神的な面で、今の私を育ててくださった方のお1人です。 私のニューヨークの父とも言えると思います。いつか私の本の帯を書いていただこうかな~。。。 池田満寿夫さんも、この展覧会のテーマと同じく、当時、日本からニューヨークへ渡ってご活動なさっていた方のお1人ですよね。本来なら、ご存命でしたらこの美術展に作品を出展なさっていただろうな~と思います。 この先生達の時代は、ニューヨークへ渡るのは大変なことで、長男だったから土地を売り払って渡航費にあてて来たとか、一度ニューヨークへ渡ったら渡航費が高すぎて日本に帰れないから、20年帰らなかったとか、そういったエピソードも多くお聞きしました。 この美術展の大先輩方の皆さんは、そうやって、大変なご苦労をなさって当時、渡航なさって活動していらっしゃったのだと、思いを馳せました。 久しぶりにお会いした先生は80代半ばでも元気ピンピンで、まだまだ長生きしそうで、安心しました~。 まだまだ10年は生きて製作できそうな勢いです。 今でも毎日、作品製作に没頭なさっていて、睡眠、お風呂、食事以外は全ての時間をかけて、作品製作を毎日長時間し続けていらっしゃるのです。労働時間は毎日、14~15時間はいくのではないかな~と思います。 ヌードデッサン会で休憩時間でも、そそくさと自分の作品の作業の続きをしていらっしゃいます。 1日のうちほとんどが、美術作品の製作に頭をフル回転させていらっしゃるのです。すごいです~! 先生がお元気なうちに、また私もデッサン会に通いますね☆ 私と波動が合う人々だから12年以上もデッサン会の集まりが続いているので、心地良い仲間でありがたいです。 (時々、ブログでご報告しますね。)

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