2007/10/08(月)18:30
ストーカー… 写真の持つ意味について考えさせられる映画です。
ストーカー
ストーカー ( 2002年 / アメリカ )
監督・脚本 マーク・ロマネク /原題 One Hour Photo
大型ディスカウントショップのDPEコーナーで20年以上勤め
ているサイ・パリッシュ(ロビン・ウィリアムス)。
仕事へのこだわりは時に店長らと摩擦を生むほどに激しい。
家族も友人もいない孤独なサイだが、裕福で理想的な家庭であり、常連客の
ヨーキン家に特別な執着心を持ち、家族の一員になるという妄想に耽りながら
満ち足りた毎日を送っていた。
しかし、ショップを私物化していたことで解雇され、憧れのヨーキン家の不和を
知り、サイの異常な行動は更にエスカレートする。・・・
原題はONE HOUR PHOTOなので、いわゆるDPEショップのことなんですね。
それがなぜ、この邦題になるのか、、、。
サイの行動は常識を逸脱していますし、ヨーキン家に対しては確かにストーカー
と言われても仕方ないと思います。
ですが、原題はむしろそのままで、サイの行動に関しては観た人がそれぞれに
感じれば良いのではないでしょうか。
むしろ、サイが写真を通して語っていることのほうが重要なので、
ストーカーの持つ印象に限定してしまう邦題は、相応しくないと思います。
しかし、邦題つくりはプロのお仕事なのでしょうから、
サイコ・ホラーとしていっそ盛り上げてしまったほうが、
サイの言動が際立つと考えたのでしょうか、、、。
ロビン・ウィリアムスは、本当に素晴らしい演技者です。
サイという人物の繊細さ、哀しさ、微妙な心の動き・変化を表現しています。
写真は、
「 過去に存在した人が未来の人に語りかける・・・
私の人生で幸せな瞬間を 私を愛する人が
そのまばたきほどの瞬間を切り取って残したもの 」
そして、使い方によっては、武器にも、凶器にもなることも描いています。