【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

ベルギ-永住ミステリー小僧のブログ

ベルギ-永住ミステリー小僧のブログ

カレンダー

2023.05.26
XML
カテゴリ:パリ


タイトルを見てすぐにピンときた人は、相当なフランス映画好きの方でしょうウィンク

そうです、映画「男と女」で有名なクロ-ド・ルル-シュ監督の短編映画「ランデヴー」(1976年公開)の冒頭に、夜明け前のパリ市内の細い道を疾走するシーンが延々と続きますが、今日のブログタイトルはそこから来ています。
ただ、あの映画のシーンは疾走と言うよりは激走がぴったりするように思います。
あのシ―ンを見た時の感想は、「興奮した」と言うより「怖かった」と記憶しています。

そう思っていた私ですが、1986年?月にパリで一度だけ真似したことがありました。
普通の肉体的精神的な状態であれば絶対にしませんでしたが、その時は少々酔っていたと思います。
あの頃のフランスでは飲酒運転自体当たり前で罰則さえなかった時代ですから、今から思うと本当に危ないことをしたなあ、と空恐ろしくなります。

実際に何をしたかと言うと、明け方前4時頃スナックを出た私は愛車プジョ-に乗ってパリの裏通りを疾走しました。時にはアクセルを目一杯踏んでぶっ飛ばしました!!

その時間帯はパリも完全に眠りについていて、人っ子一人狭い通りには人影がありませんでした。ただ、細い道(ほとんどが一方通行)の両側には車が隙間なく止まっており、ハンドル操作を少しでも誤れば立派な事故になります。

何でそんな馬鹿なことをしたのか、はっきりとは思い出せませんが、やはりあの映画のシ―ンを想いだして、「やってみたい」衝動に駆られてやってしまったのかも。

どれくらい疾走したでしょうか、時間にして数分くらいかな、運転前はほろ酔い気分だったのが運転中に「恐怖」を感じ始めると急速に醒めて、車を急停止した時には心臓はバクバクと飛び出さんばかりでした。あと少し運転していたら、緊張で強張っていた体が上手く反応してくれず、事故に繋がったかもしれません。

今、当時の自分を思うと「怖いもの知らずの冒険家気取り」だったのかなと思います。


街中の疾走と共に、もう一つやらかしたことがあります。
それは夜明け前のパリPériphérique(パリ市内を囲む環状道路)をどれだけ短時間で一周できるか試してみたのです。
なぜ夜明け前かと言えば、交通量が圧倒的に少ないこと、それに尽きます。
パリのPériphériqueは、朝昼夜いつでも大混雑です。半周だけでも1時間かかるのは普通でしたから、実はフル1周したことは無かったのです。だから深夜だったらスイスイと1周できる、みたいな。

Périphériqueの1周は約35kmで当時の制限速度は70-80km/h位だったでしょうか、そこを全速力で突っ走りました。ただ、Périphériqueは楕円形でカーブばかりですので、それ程速度は出せません。
では、1周どれくらいの時間がかかったでしょうか。はっきりとは覚えていませんが、15分か20分位かな。当時誰かに20分位、と言った気がします。
15分だと平均140km/h、20分だと平均105km/hですから20分弱と言うのが本当のところではないでしょうか。
ちょっと危険が伴うパリの裏道疾走と違い、
Périphériqueノンストップ走行は楽しかったですね音符大笑い
交通量が殆どないガラガラの4車線道路を突っ走るというのは、毎日慣れることのない生活環境で緊張の糸を張り巡らせた生活をしている自分にとって、「非日常」での束の間の「解放感」を味わえる体験だったのでしょうか。


当時の自分で一つだけはっきりしていること、それは自分が憧れのパリで自由気ままに生きていることに酔いしれていた、ということ。
私が恋焦がれていたのは70年代から80年代にかけて、フランス映画と
フランス人俳優、フランス音楽とフランス人歌手が乱舞した時代であり、今のフランスやパリの姿からは想像もできない程、絢爛豪華で華があった時代だったと思います。

あの頃、夢見心地でパリに住んでいましたが、もし今、いや20年前にパリに住みたいかと訊かれても、その答えはNONだったでしょう。その頃には、もう私が思いを寄せていたパリは跡形もなく消えていたからです。

こんなことを書いていたら、あの頃の憧れであったパリやフランスについて書いてみたくなりました。でも今回は紙面が足りないので、またの機会にでも。


ここからは
映画「ランデヴー」についての裏話です。

この映画は、愛車フェラーリ275GTBを駆ってパリ市内を疾走し、パリ18区にあるサクレ・ク-ル寺院そばで待つ恋人の元へ駆けつける恋の物語ですが、9分弱のこの映画で二人が登場するのはラストシ―ンだけ。つまり主役は車なのですが、映画には主役の姿すら全く映りませんでした。
疾走した車は
フェラーリ275GTBと言われていましたが、実際の撮影に使われていたのはメルセデスベンツ450SEL6.9だったのです。(ただ映画の中での走行音はフェラーリ275GTBの音に置き換えられていました)
その理由は、
メルセデスの方が走行時の安定性及びステアリング操作性に優れていたからと言われています。かなり危ないシ―ンがありましたからね。

そしてプロレーサ-と考えられていたドライバ-は、クロ-ド・ルル-シュ監督自身であったと後に告白しています。しかも2台とも彼の愛車だとか。その頃には名声と共に「富」も得ていたようですね。

ここで真っ赤なフェラーリ275GTBの写真を入れる予定でしたが、ネットでフリ-のが見つからなかったので、代わりにフェラーリ250GTOCoupeの写真をアップします。確かGTBの一代前のモデルだったと思います。




2つのブログランキングに参加しています。
↓ポチッと押していただけたら嬉しいです音符

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 海外生活ブログ ベルギー情報へ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村
























お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023.12.12 23:28:01
コメント(0) | コメントを書く


PR

バックナンバー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カテゴリ


© Rakuten Group, Inc.