GM就任は確か来季からなので、正式には『石井SD』が正解なんですが、一足早く今から使わせてもらいます。

だって、来季にGM再就任という記事が出てから、石井SDの発言がたびたび取り上げられるようになりましたから、彼が既に戦力補強に関与しているのは間違いない事実となったわけです。まあ、そうだから期待しているんですけど。
それと共に、今の時期はFA宣言の話でもちきりですから、楽天選手でFA権を持っている選手についての動向と、今オフのFA選手や新外国人選手の獲得などについても、石井GMの発言などをもとに考えていくことにします。単なる憶測ですが。
先ずは楽天選手のFA宣言についてです。楽天にはFA有資格選手が12人いますが、残留がはっきりしていなかった酒居知史投手(Cランク)と茂木栄五郎内野手(Bランク)については、両選手の気持ちが決まりました。
先ずは酒居投手から。
【酒居知史投手】 『残留』を表明!
19年にロッテにFA移籍した美馬の人的補償で楽天に移籍して早5年、楽天救援陣の柱として『勝ちパタ―ン』の一角を占めています。推定年俸5600万円(少なすぎる!)で人的金銭保証がいらないCランクなので、FA宣言すれば即戦力救援投手が欲しい球団での争奪戦が予想されていました。

11日の日刊スポ―ツ紙の記事から引用すると、
『最後までFA権を行使するか迷ったという。「選手をしている以上、1回きりという思いの中でトライしてみたい」という気持ちもあった。その上で「居心地の良さを取って、その挑戦の心を捨てるのはどうかなという思いがあったので、本当に最後までその思いと葛藤しながらというところがありました」
残留の決め手については「本当に何度も交渉を重ねるうちに『残ってほしい』という思いが伝わってきて、その思いが本当に僕の中で心が動いたという部分が1つです」と説明した。』
記事へのリンクはここです。
10日のスポ―ツ報知紙の記事では、
『決断の裏には石井GMとの縁があったという。当初は権利を得たことで、他球団の評価を聞いてみたい思いはあった。だが、FA移籍した美馬の人的補償として、ロッテから移籍した際の編成トップだった石井GMが復帰。大幅増が予想される金銭面だけではなく、選手の気持ちをくみ取った誠意あるオファーが心に響いた。楽天への愛着もあり、残留へ一気に傾いた。』
記事へのリンクはここです。
やはり石井GM復帰は、FA選手の気持ちを左右するほど価値があったということですね。
ところで、このスポ―ツ紙は既に「石井GM」と書いていますねェ。私と同じく時代を先取りしているようです
さて、もう一人の茂木選手です。
【茂木栄五郎内野手】 FA権行使の見通し。
2015年ドラフト3位で入団9年目の大卒30歳の茂木。プロ入り6年間はレギュラ-として遊撃や二塁手として活躍したが、22年以降は出場機会が激減。昨年オフにFA権行使を検討するも、(監督交代でチャンス在りかと思い直して)残留した。
今期推定年俸は6000万円で、『人的補償+年俸の40%』又は『年俸の60%』の補償が伴うBランク。

11日日刊スポ―ツ紙の記事では、 (リンクはここです)
『石井一久シニアディレクター(SD、51)が11日に取材に応じ、茂木本人が意向を示したと明かし、「権利ですし、そこは僕は別に自分もそういう経験者なので、いろんなことを実行して考えてもらえればなと思います」と話した。
球団としては宣言残留を認める方針で、石井SDは「宣言残留するのはもちろんあります。もうその中でプランっていうのがあると思うんで、どこまでっていうのはちょっと分からないですけど、宣言残留は大前提として認めます」と説明した。』
今季は主に代打として存在感は見せていたんですが、体調不良で夏場を長期間欠場したことで、46試合の出場にとどまってしまいました。
まあ、もし残留しても、宗山の加入で競争が激化する内野手争いでは、到底出番は巡ってこないでしょうから、FA権を行使して移籍するのは当然と言っていい決断です。幸いヤクルトが獲得に興味を示しているとのことなので、来季はセリ-グで頑張って欲しいですね。
【今オフの戦力補強】
ここからは、今オフの戦力補強についてです。先ずは他球団でFA権を行使しそうな選手を挙げてみます。
FA権行使をすべきか迷っている主な選手(パリ-グ)は、
ソフトバンク 石川柊太投手(32)FA権行使 年俸1億2000面円 Cランク(補償不要)
ソフトバンク 甲斐拓也捕手(32)熟考中 年俸2億1000万円 Bランク
ロッテ 西野勇士投手(33)残留か 年俸8500万円 Bランク
いやあビックリ! 石川投手の今季年俸は1億円超えているのに、チ-ム内の年俸順位では10位以内に入っていないなんて…。恐るべしソフトバンク!
人的や金銭の補償が必要ない石川投手なんかは、多くの球団が争奪戦を繰り広げそうだなぁ。欲しいけど楽天では無理でしょうね。
実際、上記の日刊スポ―ツ紙では
『石井SDは今オフのFA補強については慎重な姿勢を示した。』と書かれていましたから。
では、今オフに日本人選手の補強をしないのかというと、そうでもないかもしれません。こんな記事がありました。
楽天、阪神戦力外の加治屋蓮を獲得調査へ
今季は不振でしたが昨季は大活躍したようなので、獲得できれば救援陣の強化につながると思います。
【新外国人選手獲得】
いまだにそれらしい情報が聞こえてきませんねぇ。今年も獲得する気が無いんでしょうか。別に「優勝何か狙わないから、外国人選手の補強は必要なし」という考えなら、それはそれでいいのですが。その代わり3位以内になるような補強はちゃんとしてくださいね。
一方で、「外国人補強はしないけど、ドラフトで有望新人をとったのだから、優勝してもらわないと」という考え方だと困ってしまいますよ。それ程○○なことを言う人はいないでしょうが。
戦力補強の方法手段には、いろいろあります。
①現有戦力の底上げ、②ドラフト会議を経て新人選手獲得、③トレ-ド、④FA移籍選手獲得、⑤新外国人選手獲得、などがありますが、①と②は全球団がやっていることなので、④と⑤の可能性が無いと仮定すると、可能性が残っているのは③トレ-ドということになりますが…。
楽天は直近5,6年間にトレ-ドで獲得した選手で活躍した選手は、殆どと言っていい程いません。ボーダ-ライン上の選手としては、阿部、伊藤の両選手でしょうか。レギュラ-には程遠いですが…。
現役ドラフトで獲得した選手は、2年連続で戦力外になったし…。
優勝を狙えるチ-ムにするためには、現有戦力の底上げと戦力補強が必要です。
戦力なんていうものは『相対比較』ですから、自分のチ-ムの戦力は十分底上げしたとしても、他チ-ムがそれ以上の底上げや補強をしたのでは、チ-ム力の差が開くばかりです。
今季パリ-グの上位3球団は、いずれも戦力補強がうまくいった球団でした。
ソフトバンクは、FAで獲得した山川内野手が大活躍して優勝に貢献。
日本ハムは、新外国人野手レイエス選手が後半戦から大活躍、それに加えて現役ドラフトで加入した水谷選手や2軍でくすぶっていた大砲候補の清宮選手の覚醒。
ロッテは、加入したソト選手がシーズン通して大活躍して、ポランコ選手との大砲の2枚看板が実現。
一方で4位以下のチ-ムは、補強した新戦力が全くの不振。
楽天は、駒の足りない投手陣の補強に外国人投手2選手を入団させたが、いずれも戦力にならず。野手に関しては目立った補強は無し。
オリックスは、山本と山崎の抜けた穴を新外国人投手やFA加入の西川、そして長距離砲の新外国人でカバ-しようとしたが、打撃も投手力も抜けた戦力の穴を新戦力でカバ-できず。
西武は、課題だった長打力不足の解消の為に獲得した、長距離砲の新外国人2選手が全く戦力にならず。新外国人のみに頼った補強の失敗が低迷の原因に。
優勝を狙うのは戦うプロスポ―ツ集団においては当然のこと。
優勝という最も大きな目標に向かって選手を奮い立たせるのが、監督と球団フロントの仕事です。「3位以内ならいいよ」なんて目標を言われても、選手も監督もどう頑張っていいか分からないでしょうから。優勝を狙うことこそが、チ-ムの選手の一番のモチベ-ションになり、そこに向かって皆の気持ちが一つになるのですから。
その意味において、戦力補強を十分にしないということは、監督や選手にしてみれば球団フロントが「優勝を真剣には考えていない」つまりは「優勝は狙わなくていい」という間違ったメッセ-ジを、監督・選手やファンに対してまでも送ってしまうことになりかねません。
今季の楽天の成績は、得点、失点、打率、防御率、本塁打の項目において、上位3球団に大きく引き離されました。その結果が3年連続の4位だったという訳です。
球団が本気で『優勝』を考えているのなら、それなりの戦力補強をするのが『筋』というものです。
さて、球団と石井GM(正式にはSDですが)は今オフにどのような戦力補強を実施して、吹けば飛ぶような軽い『言葉』ではなく、決断と実行力の『本気モード』で優勝を目指せるチ-ムを作っていって欲しい、それが私の願いです。
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