こういうのは「やっぱり」って言うんでしょうね。予想通り、最後は巨人が乗り出しました。思い返してみれば、展開としては物凄く分かりやすかったと思います。
初めに桑田二軍監督が次のようなことを言ったのが12月1日。
巨人・桑田2軍監督 田中将大は「活躍できる」楽天復帰後の投球回を評価
私はこの記事を読んだ時に正直に言えば『ちょっとした違和感』を覚えました。『あの投球』から、なんでここまでポジティブなことが言えるんだろうかと、奇妙な違和感ですね。だって、田中投手は『来年は37歳』になる人なのに、桑田氏は『数年前の彼の投球』のことを褒めているんですから。
続いてつい先日に巨人OB会長の中畑氏がこんなことを。
巨人OB会長の中畑清氏 TVでマー君獲得プッシュ「慎之助!お前が獲れ!」
これは巨人軍としての正式な『ゴーサイン』というべき発言でした。
なんでこんなまだるっこしいやり方をしたのかは、巨人という球団の内部事情に疎い私には推測するしかないですが、個人的には次のように考えています。
1. 楽天退団の経緯が余りすっきりしたものでは無かったので、野球ファン、特に巨人ファンの気持ちを量りかねて、意識的かは分かりませんが、このような一歩一歩徐々に外堀を埋めていく慎重な姿勢をとった。
2. 田中獲得については、巨人軍内部(球団首脳、OB会など)で事前に根回しがされており、今回それを『小出し』にしていっただけ。
3. 話の焦点は、田中の「起用法」と「扱い」だったと推測。巨人は田中に接触した際に、「特別扱いはしない。登板機会は自分でつかみ取れ」ということを、やんわりとでもしっかりと伝えたと思う。
4. 田中の現在の力については、巨人内部でも賛否半々だったと思うが、若手投手が多いという巨人の先発投手事情が、懐疑的な意見を抑え込んでベテラン田中投手の獲得に傾いた。
5. 巨人なら、田中という『巨大で且つ扱いが難しいブランド』を扱える、と判断した。
まるで『見てきたように』書いてますねぇ
!
こうなってくると、疑り深い人は、初めから巨人と田中との間に何らかの事前接触があったのでは、という『密約説』が流れてくるかもしれませんねぇ。まあ、巨人としてはそれが嫌だったので、このような悠長なプロセスになったのかもしれません。
ただ、他球団が田中獲得に全く消極的だったのですから、仮にそんなものがあったとしても何ら問題はなかった訳ですが。
とはいうものの、巨人が言葉通りに田中投手が戦力になると考えているのかは、不確かなところはあります。ただ、その不確定さを補って余りある『果実』あるいは『実利』をとれる、と踏んでいることは間違いないでしょう。
或いは、球界のレジェンドを傷心のままさらし者にさせておけない、という『球界の盟主』(これは殆ど死語になっていますが)としての『純粋な』思いがあったのかもしれませんが
。
推測はどうであれ、田中投手の去就が決まったことは喜ばしいことです。
これ以上でもこれ以下でもない、ということです。
蛇足ですが、来季の年俸は1億円くらいかと。
今の田中の力なら十分やれる、とアドバル―ンを挙げたのは、田中のプライドを考えて『1億以下には出来ない』と考えたこと、一方では巨人の若手投手の心情をもくみ取っての『落としどころ』が1億程度ではないかと思うからです。
これは個人的な妄想に近い想像ですので。
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