3月11日 オープン戦 楽天3-5ヤクルト (7回終了降雨コールド)静岡
いやあ、また負けましたねぇ。でもオープン戦だからいいか。オープン戦で勝ったってしょうがないからね。今のうちならいくらでも負け続けていいからね
。
というようなことは、温厚な私でさえも口が裂けても言えないことです
。
今回は常に沈着冷静、品行方正、口も軽いが頭も軽い、重いのは腰だけ、というミステリー小僧氏に話してもらおうと思う。つまり私の別人格である「ミステリー小僧B」に、丸投げしようということです。
では、小僧Bさん、どうぞ!

いつものワンパタ―ンで申し訳ない(急に登場願うことになったので、当方の準備ができていなかった…)が、とある東北地方の放送局のスポ-ツ番組である。勿論、生放送が始まったばかりだ。
この番組のゲストとして、自称野球評論家・解説者のミステリー小僧B氏が、今日のオープン戦の解説をすることになっている。
この人は言わずと知れた『ワシキチ』である。
東北楽天イ‐グルスを人生の友、生きがいとしており、勝っては家の中をF1サーキットかと見間違うばかりに爆音をたてて走り回り、負けたと言っては幼稚園児のように床に寝転がって足をバタバタさせて暴れるという御仁なのである。もちろん彼は独り身である。
では、その紳士に思う存分語ってもらうことにしよう。
番組MC「さて今日は、頭は空っぽなくせに毒舌だけは口からポンポン出てくるという、独断と偏見の塊、球界の面汚し、と言われているミステリー小僧B氏にお出でいただきました! 本日はスタジオに来るのが面倒くさい、とのことでリモ-トでの出演となります。早速ですが、ミステリー小僧Bさんに今日の試合について解説して頂きましょう。どうぞ!」
ミステリー小僧B「よう、久しぶりだなぁ、若いの。元気にしとったか? 暫く噂を聞かいなかったので、何処か最果ての地に飛ばされたかと心配しておったぞ! さて、今日は気分がいいので、思う存分話させてもらうぞ。ヒック!」
よく見ると彼の顔は赤みがさしているようだ。どうも彼の前に置かれているコップには水ではなく、酒が入っているようである....。顔色からしてかなり出来上がっているように見える。
番組MC「エート、ミステリー小僧さんのブログを拝見して、今の楽天の成績に大変ご不満があるようにお見受けいたしました。オープン戦であろうと、あの戦いぶりは何だ!、という憤怒の気持ちがブログの中に充満していたと思います。今日も4対7での敗戦となりました。改めて今日の試合をどうお考えに為りますでしょうか?」
ミステリー小僧B「まずはチ-ムとしての体をなしておらんな。今はオープン戦なんだから、調整中なんだから、ベテランやレギュラ-が出てきていないんだから、負けたっていいんだよ、というようなアホな連中の遠吠えが聞こえてきそうだ。理由あってわざと負けたんだったら許す。一生懸命やってあの体たらくならお先真っ暗だな」
番組MC「え-と、具体的にはどこがいけないのでしょうか? チ-ムの状態が良くない事はわかりますが、それほど深刻なんでしょうか?」
グッとコップ酒をあおると、げっぷをしながらおもむろに話始める小僧氏。
ミステリー小僧B「ふん、どこも良いところなんてありはせん。だが悪いとこならいくらでもあるわい。先ずは投手陣。先発藤井は4回投げて6安打4三振4失点。初回にエラ-がらみで4点取られたのが敗因だな。
直前の西武戦でも初回に4失点と先発古謝が乱れて、結局最後まで追いつくことは出来なんだ。それも6本柱の2本、藤井と古謝だぞ。これなんかデジャヴュだろう? 去年こんなことばっかりあったからなぁ。
3月のオープン戦全試合を見てみると、初回に3点以上失点したのは3試合だけだ。そのうち2試合は楽天で、しかも2試合連続で4失点と来ている。残りは阪神の3失点だな。投高打低の昨今、しかも一般に投手の出来がいいと言われる今の時期に、先発ロ―テ候補投手が2試合続けて乱調とはいかがなもんかな」
番組MC「そうなんですよねぇ。視聴者の方からもいくつかコメントを頂いているんですが、「先発投手しっかりしろ」とか「初回に大量失点したら試合にならん」というような悲痛な声が届いています」
ミステリー小僧B「そうだろうて。だが心配は先発だけではないぞ。則本だなぁ。この試合も1点差に追い上げた直後に登板したが、昨季打率1割打者に外角高めをセンタ-オ-バ-の3塁打を打たれておる。次のも去年は1割に満たなかった奴だが、奴にもセンタ-前に運ばれる始末じゃ。その後も満塁にしてアップアップの投球だったな。抑えどころか、中継ぎとしても開幕1軍はないな。
この試合も何故登板させたのか意味が分からんぞ。どうせ則本が志願したんだろうが、則本がやったことに何も目新しいことがない。早く引導を渡して2軍で調整させるべきだな。いつものことだが、則本は現状認識が甘い!」
番組MC「いやいや、かなり手厳しい言葉が出てまいりました。そう言えば渡辺翔太投手の出来もイマイチの様ですねぇ」
ミステリー小僧B「翔太はノリよりも重症だな。直球が走ってないから、去年以上に打者を抑えられない。直球のキレを増すために増量したことが全く裏目に出たな。いくら筋肉をつけたって、野球はボディビルじゃないんだ、といいたいね。翔太のことは忘れたほうがいい。下手すれば前半は駄目かもしれんからな」
番組MC「では今度は野手陣です。4回の楽天の攻撃は見事でしたねぇ。鈴木大地、太田、小郷選手が3連続2塁打で3得点し1点差に詰め寄ったところです。どうでしたか?」
ミステリー小僧B「さすがはレギュラ-連中だな。やっと集中打が出てきよったわい。特に大地に1本出たのが良かったなぁ。だがなぁ入江じゃよ。2死2塁のチャンスに同点打を打てなかったのが残念じゃ。まだまだ力不足じゃな」
それを言えばフランコは入江より下だ。もう何回も言っているが変化球を打てないんじゃあ、日本では野球ができんぞ。タワケめが! 昨季も9月は殆ど試合に出られなかったんだろう、打てなくて。それなのに今年も全く変わり映えしない成績じゃ。こんなことならセデ-ニョを獲っておくべきだったな。GMの石井は、MLBで26人のロースタ―枠には入れなかった真面な選手を取りに行く作戦だろうから、もう少し時間がかかるな」
番組MC「それでは個別の話はここまでにして、チ-ムとしての戦い方や仕上がり具合などを、パリ-グ他球団との比較では如何でしょうか?」
ミステリー小僧B「おぬしも知っておろう、ワシが今季の優勝は楽天だ、と言っていることを。しかしなぁ、それにはいくつかの前提条件がある。それが無ければ楽天は絶対に優勝できんぞ。それはなぁ、先発投手陣が他チ-ム並みに抑えてくれることと開幕ダッシュだ!」
番組MC「そうですねぇ、昨年は開幕直後から不振でしたから」
ミステリー小僧B「ハワ-ドとヤフ―レが入ってやっと他チ-ム並みにはなった。後は開幕ダッシュできるかだが、今の戦いぶりを見ているとチ-ムの形というか型ができていないな。楽天には長距離砲が少ないから、先行逃げ切りにならないと苦しい。ところが先発が悪い、どうしても欲しい先制点を相手に取られてしまう、相手の先発を打ち崩せない、後半何とか追い上げるが結局追いつくことさえできない。この2試合は正にそんな試合だったな。まあ、去年の試合振りと変わっていないということだ。こんなことでは開幕ダッシュどころか、地を這うような低空飛行でドンケツ争いがいいとこだろう。
一方で、最大のライバルである日本ハムとソフトバンクは、滅茶強いのう。特にハムはオ-プン戦は7試合を消化して5勝1敗1分という抜群の成績だで、チ-ムのバランスがいい。特に投手陣が素晴らしい。エースの伊藤は万全の出来だし、北川、福島などもいい。
打撃陣はそれ程出来は良くはないが、無駄な失点をしないからヒット数が少なくても効率よく得点して、『せこせこ野球』ができておるな。先制した試合も多いし、ビハインドでも後半に追いつき追い越せる力がある。とにかく負けない野球をしておるな。ハムは楽天と反対の野球をしておる。いや、ハムは本来楽天が目指すべき姿だが、今の楽天にはそれができていないということ。昨年同様、ハムは開幕ダッシュをすると見る」
「そしてソフトバンクはいまさら言うには及ばんだろう。主軸があまり出て来ないが、それでも打撃は凄いな。それに有原という大黒柱がおる先発陣は強力だな。楽天に唯一勝機があるとすれば、それはソフトバンクが勢いつく前に引き離しておくことだが、今の楽天の調子から見れば、それは実現的ではない」
番組MC「そうですかあ、でもちょっと悲観的すぎませんかぁ? これからで調子も上向くと思いますし、開幕したら結構快進撃するかもしれませんよ」
ミステリー小僧B「ふん、まあそうなることを期待しよう。ただここで言わせてもらうならば、東北の人々を勇気つけたいならば、言葉だけ「優勝します」なんていうのは言わんほうがいい。とにかく優勝することだ。何としても石に噛り付いても優勝することしかない。例えチ-ム力が劣っていても、気持ちが上回っていれば出来ないことはない。例えば大量リ-ドを許した場合でも、後半に大逆襲して追いつき追い越す野球ができれば、そういう姿を見せられれば少なくともワシは勇気つけられるぞ。そういうもんだぞ。ここ2試合のような無様な試合は駄目だ」
番組MC「いやあ、ミステリー小僧さんも少しは真面なことを言えるんですねぇ。ビックリしました。明日もまたヤクルト戦です。明日こそは楽天の目指す野球をしてもらいたいと思います」
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