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ベルギ-永住ミステリー小僧のブログ

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2025.09.30
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初めにお断りを。
これからここに書くことは全て架空の事であり、実在する如何なる人物や会社には無関係です。似たような名前が出てきますが、全くの架空の作り話ですので。

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10月某日 午後3時10分前。
石江MDはこれから二木谷オーナ-に話すことになる四木監督の去就について、自らの考えを頭の中で復唱しているところだ。理路整然と説明しなければ墓穴を掘ってオーナ-を説得などできないだろうから…。

ただ彼は自身の考えに自信を持っていた。これしか4年連続Bクラスになった勝負弱いチ-ムを立て直すことは出来ないだろう、と思っている。来季優勝をぶち上げるには
今のチ-ム状況ではちょっと難しいと言わねばならない。そこのところはかなりしつこく問われそうだが、難しいことは誤魔化さずにハッキリ言わなくては、納得してもらえないだろうこともわかっていた。もう失敗は許されないのだから。

ここ数年、監督交代が頻繁に行われたことから、ファンやマスコミからの目が厳しくなり、オーナ-から何とかするよう強く言われているのだが…。もしかすると今回は最も厄介なことになるかもしれない、そんな予感が自分を締め付けてくるようだ。
下手をすれば年末まで一時も休む暇などないかもしれない。そんな予感がしてきた。それでもいい、チ-ムが強くさえなれば…。
石江は気持ちを落ち着かせるように、大きく深呼吸をした。

秘書が3時ちょうどにCEO室のドアをノックし入室を促す。石江は左手奥の豪華な来客用ソファーの一つに腰を下ろす。さあ、これから四木監督の去就についてオーナ-に説明するわけだが…。

   
   


石江は「今季の成績・結果」についてオーナ-に説明を始めた。
よく言う「回顧と展望」の「回顧」の部分である。
これについては「ミステリー小僧」がこれまで何回も書いてきているので、詳しい話は割愛しよう。どうせ目新しいことは何もないのだから。

説明に対してオーナ-は「ウン、ウン」と頷きながら聞いているだけで、一言も口をはさむようなことはなかったが、彼の目は石江の顔から一時も離れることはなかった。
世間では石江は図太い、と言われているように、こういう状況には結構慣れている石江でも、笑みを浮かべてはいるものの鋭い射るような視線を向けてくるオーナ-の目は笑っていない。顔には半端ない威圧感があり、正直あまり気持ちのいいものではない。

オーナ-「そうだよねぇ。僕としても何で4位なのかよくわからないよ。しつこいようだけどあれだけの補強をして、あんな成績じゃア指揮官の能力を疑わざるを得ないね。
どんな指揮官だって負けるために戦っている者はいないよ。誰でも勝とうとして試合に臨んでいるんだ。勝てなかったのは君の説明でもあったように、四木君の「勝つ」という気持ちや執念が、他球団の監督より足りなかったということだろうね。
最も不甲斐無かったのは、『勝たなきゃいけない』試合で無様に負けたことだね。それだけでも指揮官としては失格だ


MD「その通りです。それについては私のサポ-トが不十分だったこと、責任を感じております」

オーナ-「詳しいことはよく知らないけど、先発投手がよく崩れたらしいね。あれは何で? 去年も同じ問題があったからオフから大型補強をしたんだろう、君が。なんでうまくいかなかったの?」

MD「はい、それについては申し開きようがありません。確かに故障者や体調不良者が続出したのは事実ですが、開幕前、つまりキャンプやオープン戦での選手の体調管理や練習方法・プログラム、起用法に問題があったのかもしれません。これについては今プロジェクトチームを立ち上げて精査しているところです。もう一つは、開幕前にリリ-フ陣にけが人が続出したため、一部の先発投手をリリ-フに配置転換したことが、先発投手層が薄くなったと考えています」

オーナ-「それだけじゃないような気もするけど。でもねぇ石江さん。今季はもう終わったからしょうがないけど、来季は先発陣の立て直しはマストだよ。課題のところの補強は済んだのだから、もっとソフトの面で対策をしっかり考えて欲しいなぁ。四木さんでその点大丈夫なのかな?」

MD
「はい、それについては後で述べます四木監督の去就にも関連することなんですが、投手コ-チの大幅な入れ替えも行うつもりです」

オーナ-
「石丸さん、『入れ替え』なんてこれまで何回もやって来て、結局は何の成果もあげていないんでしょう? もっと結果を出せる大胆なことをやらないとダメなんじゃないですか?」

MD「分かりました。ではそれも含めて、四木監督の処遇について説明いたしたいと思います」

オーナ-「その前に一つ言っておきたいことがあります。これは僕の考えというより信念に近いものなんだけど。
野球選手なんだから皆『頑張って』打って守って走ってやる訳でしょう? でもそれって12球団の選手が当たり前にやっていることなんで、一生懸命やっていると言ったって、そんなことでは差なんか出てこない。だから勝つためにはそれ以上のことをしなければダメなんだよ。
そしてここからが大事なんだけど、それ以上のものをチ-ム全体として引き出すのは監督の役目だよ。これをやるにはチ-ム体質を変えられるか、それによってチ-ムの雰囲気をガラッと変えられるか、つまり指揮官のリーダ-シップが問われているんだよ。これだけのことをやるためにはそれなりの準備と覚悟が必要になる。それが出来る監督こそ『勝てる』監督だと思っている。分かってもらえるかな?」

MD「はい、それはもう。それでは来季『勝てる』チ-ムを作るための施策についてお話いたします」

オーナ-「そうだねぇ。では本題に入ってください」

MD
「まず四木監督の去就について、私の意見を述べたいと思います。私は続投してもらうことは考えておりません。その理由についてはこれまでも触れてきましたので、詳しい説明は致しませんが、簡潔に言えば次の3点です。

1)「課題」に大型戦力補強をしたのに結果を出せなかったこと
2)「勝つ野球」が出来なかった
3)選手の起用法や采配に疑問

では四木監督の後任はどうするのか、ということですが私の考えは次の通りです。
内部昇格は、あとで理由は述べさせていただきますが、行いません。つまり外部から監督を招聘するというものです」

オーナ-「ちょっと待ってください。話の腰を折るようで申し訳ないが、外部から連れて来るなんて、今からできるんですか?」

MD
「できます。いや、必ず実現させます。通常は10月中旬からの秋季練習前に後任監督を決定していますが、今年は私が指名する暫定監督に指揮を執ってもらいます」

オーナ-「わかりました。ではあなたが推す後任監督はどなたですか?」

MD「はい、中央リーグ○○で監督をやられている三波さんです。ただ今季限りでの退団が決定しております。これからCSが控えており、日程的にはかなり厳しいところはありますが、やってみるつもりです」

オーナ-「...」

オ-ナ—は何やら考え込んでいるようだ。これから起こるだろうことを考えて内心ほくそ笑んでいるんだろうか…。
さてどう出るだろうか? 
向うのオーナ-とは不仲だというのは、IT業界では結構知れ渡っている。下手すればオーナ-の逆鱗に触れるかもしれない。そうなれば俺もおしまいだろうなぁ…。まあ、それでもいいが。


オーナ-「ウ~ン、やるのは良いけど成功する確率はどのくらい? かなりハ-ドル高いと思うけどなぁ。感触は探っているんだよね?」

MD「もちろん非公式にですが、何となくは…」

オーナ-「あの人はパのことは何も知らないよ。それで大丈夫なの?」

MD「それについてはご相談があります。私としては3年契約で、1年目はチ-ムの状況を見定めてもらう年で、順位は問いません。2年目は浮き彫りになった課題を詰めていく年で、Aクラスを狙えるチ-ムを目指します。そして最終年の3年目に優勝を達成してもらいます。最低限でもAクラス入りです。あの人なら選手の育成でも定評があるし、勝つための采配を知っていると思っています。如何でしょうか?」

オーナ-「なんかハムさんの新庄監督みたいだねェ。でもいいんじゃないかな。
目的の人は確か投手出身だよね。投手陣の立て直しには打ってつけかもしれないね。
でもさぁ、随分思い切ったことを考えたねぇ。石江さんのことだから、内部昇格、つまり2軍から適当に誰かを引っ張り上げて、お茶を濁すんじゃあないかぁって思っていたんだけど。それが一番手っ取り早いからね。でもそれは駄目だよ。チ-ムの中にいた人では何も変えられないから。
まあチ-ムを日本一にした監督だから面白そうだねぇ。よし、それでなんとか合意をつけてください。条件面ではそれなりのことを考慮して。でもねぇ、やるからには絶対に成功させてくださいよ。これは命令です」

MD「わかりました。投手コ-チについては、新監督の内諾が取れ次第、相談して決めたいと思います。新監督+投手コ-チはパッケ-ジで考えておりますので」

オーナ-「了解しました。それで頑張ってください」

まあ、間違ってもこんな小説みたいなことは起きないと思いますが、『Nothing is impossible』あるいは『事実は小説より奇なり』という諺があるように、何が起こるか分からないのが、現実のプロ野球の世界なのです。

怖いようなワクワクするような、まるでミステリ小説を読んでいるみたいですね、そう思いませんか?
これはミステリー小僧の夢みたいな妄想ですので。

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最終更新日  2025.10.01 21:20:49
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