早いもので丸2年経ちました。
厄年の記念に始めた当ブログです。
最初はとても続かないだろうと自分でも思ってましたが、
ありがたいことに皆様に読んで頂き、コメントまで頂戴し
お陰をもちまして本日まで続いています。
もちろんこの先も可能な限り続けるつもりです。
一介のバイク屋が暇に任してつぶやく話に
お付き合い頂く方がこんなにいらっしゃるとは、
身に余る光栄でして本当にうれしくて涙が出る想いです。
つきましては今後もご指導とご鞭撻の程をお願いしたく存じます。
最初の記事にしたのが一休禅師の
「門松は冥土の旅の~めでたくもありめでたくもなし」
で始めました。
2年目には西行法師の
「願わくば花の下にて~望月のころ」を記事にしました。
今年はと構えるのも変ですが、琴線に触れる想いの事を少し。
少し前にETV特集で「星の王子様」を取り上げてました。
20冊を越える翻訳書を原書と比べ、
ひも解きながらその魅力を翻訳者と考える特集でした。
言うまでも無く著者は
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリです。
1900年に生まれ1944年に自身が操縦する飛行機で
偵察任務中消息不明になりました。享年44歳です。
この「星の王子様」の有名な一節に
「本当に大切なものは目には見えないんだ」
と王子様とのやり取りの中でキツネが言うくだりがあります。
この物語のとても重要で数ある美しい場面の一つです。
そして、きっとその通りなのでしょう。
しかし正直な所その様に感じるまでに至りません。
この物語は社会風刺と痛烈な体制批判の名著です。
社会風刺の場面などは非常にわかりやすく、
多分感じ方は概ね一緒であろうと思います。
唯、このキツネと薔薇の事に関してとても消化不良になるのです。
薔薇の話はそのまんまに思えるのですが、
何か沿うような想いが引っ掛かり、
キツネとのやり取りでは立場と距離感の表現に腑に落ちない気がします。
気がするだけであって、だから・どうと言う事ではありません。
私自身の文章のようにいつも収集が付かなくなるのです。
多分正解不正解と言う事では無いのでしょう。
サン=テグジュペリは44歳にして伝説になりました。
彼の残したものはあまりにも偉大で美しく難解です。
心の目で見るように勧められてます。その様に努力してみましょう。
あらためまして今後ともよろしくお願いします。