冬の夜空は晴れ上がると実に美しく蒼く感じます。
天の川が真上に横たわり月が昇ってくるまでの美しさです。
アメリカでファンド詐欺なる事件が発覚し、
ファンドの主催者が元証券市場関係者だったことも有って、
被害は地球規模で約5兆円の被害金額は多分史上最高額になりそうです。
日本からも投資していたメガ証券会社の野村もかなりな被害額です。
倒産などはしないでしょうが、顧客・職員はトホホになりそうです。
この事件は騙されるのも致し方が無い側面があります。
問題のファンドに拠出するにしても反対しづらいのは理解できます。
アメリカ国内はもとより、世界中にショックを与えて、
世界同時金融不安の総仕上げのような事件です。
野村の拠出金の返還の見込みは極めて困難でしょうが、
何年か前に既に怪しむ噂が上がっていた案件のようですので、
情報収集能力と解析能力が問われ誰か責任を取るハメになるでしょう。
結果的にいわゆるねずみ講のような詐欺ですので親ネズミが捕まります。
ネズミの兄弟の次男か三男までが旨みにありつけたかも知れません。
マネーがマネーを産む金融プロセスは倒壊した際に何にも残りません。
工業製品は何か残ってくれたり人材が育ってくれるような慰めもありますが、
金融だけはつまるところ数字ですので救いになりません。
ファンド自体は投機と投資の繰り返しですので、
その上での取引や為替の差損なら自己責任ですが、
詐欺はどうしようもありませんし、想定外ですので、
形だけでも訴訟を起こし、巨額の損金計上をしなければなりません。
後の歴史に恐慌の引き金になったというような事にならないように、
何とか踏ん張って日本の証券市場に生かせるようにする他有りません。
本当に何も残らないという事が思い知らされました。
ご時世でもあり、この先新しくファンドを興すのがかなり困難になりました。
鴨・離水 posted by
(C)違いがわかる男