2009/09/30(水)06:49
損切り
不要な公共工事削減の対象として東西ダム建設の中止が本格化しています。
ココまで止めるといった以上、凍結ではなく中止のようです。
この国のダム建設は元々計画がずさんで計画通りにいく事が少なく、
完成までの費用はかさむ一方なのが通例です。こういったことは公開の場所で行われるべきで、
最初に廃止が決まっている集会には出ないと言ってるのも良くないでしょう。
出ないのは勝手ですが出ない以上文句を言うのも間違っています。
そもそも完成していなければならない工事ですので、
自分たちの失策を詫びてもいい筈なのですが・・・役割を終えたダムも解体する事無く放置されています。
洪水の元凶となったダムも解体しないダム行政なのが実情です。
高度成長期を電力と治水、公共工事の各方面から支えてきました。
支えると同時に与党の集票の要であったことも否めません。自治体の負担金も返し補償問題にも取り組むと言う事ですので、
事実上、事業継続の理由が無くなっていきます。
批判の一例で継続した方が安上がりと言う事も出ていますが、
大型公共工事にありがちな終わってみなければ分りませんし、
ダムの場合は維持管理も相当な金額の出費になります。いわゆる損切りの場合はキツイ話ですがこれ以上の損はしなくて済むわけです。
全方位からみて現政権の方針が正しいと言い切れませんが、
損切りをするのなら早ければ早い方が良いに決まっています。
川辺川ダムは着工してませんので中止しても八ッ場ダムとは損切りが少なそうです。
予算執行のあり方に一石を投じる画期的な決断と言えるでしょう。多分現政権はこの二件をサンプルにして他の公共工事に切り込む段取りでしょう。
一番損切りの大きな物から例外なく切っていく事が分りやすくなりました。
しかし物事は良い事ばかりでは有りませんので、ゆり戻しは確実に来るでしょう。
当然、無駄遣いはしないといったのにと言う追求は免れません。
中止しなければ更なる無駄遣いをしなくて済んだと言い張る他有りません。公共工事に頼りっぱなしの建設業も変りつつありますので、
農業に参入する会社や人の参入の垣根を下げ食糧自給を上げていきましょう。
産業構造のあり方を問う良い切っ掛けになれば悪い事では有りません。
水平飛行のアオサギ posted by (C)違いがわかる男