ワールドニュースのトップ項目はソマリアの飢餓のレポートです。
私が物心ついた頃からアフリカのニュースの大半は飢餓と内戦です。
いつも飢餓の特徴的なニュース画面が何十年経っても見ている気がします。
多分30年、20年10年と映像を混ぜても分らないかも知れません。
子供の感覚では只、かわいそうと言うだけでしたが、
大人になって終わらない内戦や資源争いなどが構造だと理解でき、
冷戦時代に東西の代理のような争いの舞台になり、
今もって、ほとんどプラスのイメージはありません。
冷戦終結後も劇的に変っていく地域と置き去りにされた地域に二分され、
資源を目的にした開発のみが加速して新たな火種にもなっています。
何とかならないものかとも思いますが、いかんせん次世代につながりません。
ユニセフ親善大使の黒柳さんが言っていましたが、
飢餓難民の子供たちは幼い頃に十分な栄養がなくて体や脳の発育が極端に悪く、
教育以前の問題が全く改善されず、暴力の連鎖が止まらないそうです。
子供手当ての収入の上限を決める事になりました。
パチンコ店の駐車場で子供を車中に置き去りにして、
熱中症で子供の命を奪った夫婦が逮捕されました。
凡そ、飢餓とは無縁の先進国と呼ばれる国で愚か極まる話です。
子供の教育・生活環境に投資するのは何の問題も有りませんが、
ギャンブルの資金になるのは亡国を象徴するような事象です。
飢餓はいつか無くなる希望がありますが、
構造的に病んでしまうと元に戻らなくなるような気がしてきます。
原発事故を見るにつけ次世代の資産まで食い尽くした感があります。