現代版の落城からの脱出劇のようなカダフィ大佐の行方が分りません。
各国のニュースはこぞって発見一番乗りを競います。
毎日新聞の論説にはリビアが片付いてフランスの面目躍如なのだそうです。
チェニジア・エジプトと支持した政権が倒れて連敗中なので、
国際的な影響力が無くなるような事になれば来年の大統領選に影を落とします。
ですので今回のリビアの政権転覆はフランスにとっても一大事だったようです。
ともあれ稀代の独裁者が去り民主化の道筋が、
おびただしい犠牲と引換えに成就する運びになりました。
我が国も石油がらみで決して少なくない影響にさらされます。
円高にも関わらず燃料が安くなりませんので、
政情不安が一段落すれば適正価格に落ち着く事が望まれます。
我が国の元首は民主的なプロセスで交代が決まりました。
次期総理が誰になっても容易ならざる政権運営ですし思い通りには行かないでしょう。
誰もが望む復興の掛け声も足を引っ張る勢いに勝てません。
困った話しですが、この国の現状です。
決まるまで連日人気投票のような予想に終始するマスコミも同罪なのですが、
民主国家の主権者も自覚が必要ですので鍛えられる必要があります。
どんな結果になるにしても内戦よりは遥かにマシですので。