私に限らず、あの日以来、原子力に対する見方、考え方が変らざるを得ませんで、
それに付随した原子力・電力行政の腐敗とだらしなさに呆れるばかりです。
山口県には国内唯一の計画中の新規原発計画があります。
3.11以来事実上棚上げで計画は全く進む気配がありません。
周辺の工事は着々と進み、完成・運転は時間の問題と思われてきましたが、
県知事も以降の計画は白紙とし、原発自体は全く見通しが立っていません。
地元には野放図のように原電開発資金が投下され、
お決まりワンパターンの箱物作りと人口減に悩む地方の現状がクロスします。
その上関の町長選挙が明日、公示され日曜日は投票になります。
過去8回推進派が危なげなく勝って来ましたし、
今回の選挙でも推進はの牙城は中々落せそうにありません。
原子力発電が非常にリスクが高く、事故が起きれば国の行く末まで振り回されます。
今回の原発事故ではっきり分った事は作ることが大前提の行政の仕組みにあります。
投下される交付金で骨抜きにされた予定地の多くは過疎地であり、
税収は交付金や電力会社の原発由来の税金で成り立ち、自立はまず無理です。
推進も反対もお先真っ暗でして、上関の事情はこの国の過疎に悩む地方の事情です。
国としては福島の傷が癒えない限り進めることは無いと考えたほうが良さそうです。
この選挙のことは全国的に報じられると思いますので、
どの様な結果に成るのか分りませんが注目される事だけは間違いありません。