早朝のBSきょうの世界を録画しておいて毎日見ている訳ですが、
1週間通じてトラブルが無かった週はありませんで、
NHKらしからぬNGやハプニングがバラエティのように楽しめます。
トラブルですので喜んではいけないのですが苦情を言うつもりもありません。
音声やVTRの間違い、何か倒れた音、「あ~」と言う声も聞こえた事があります。
早朝のNHKのニュース番組ですが湿り気が感じられて大好きな番組です。
そのニュース中のコーナーに世界の扉と言うのがありまして、
先週はパリの名門キャバレー「ムーランルージュ」を特集していました。
100年以上続くショービジネスにしてエンターティメントです。
取材の切り口も見事で居ながらにして楽しめました。
で、本日は日本のアニメをインド市場にリメイクして登場させる話が出ていました。
既に様々なアニメが入っていてインド市場を和製アニメが席巻していますので
更なるアニメがコテコテで事もあろうに「巨人の星」でして、
野球人口は皆無に近いインド事情により野球をクリケットに置き換えて作っていました。
その時点で巨人の意味は吹っ飛んでしまいますが、
人間離れした魔球や打法は本家を圧倒していました。
ちゃぶ台返しのように食事を台無しにする描写はお膳抜きだそうですが、
筋力強化ギプスはほとんど同じ意匠を尽くしていました。
ライバルの花形や左門などはどのような設定なのか分りませんが、
梶原一騎の妄想が全てのような昭和中期のアニメであり、
科学的なトレーニングなどは根性の二文字の前に存在が許されません。
オリジナルは父と息子の野球を絡めた業の深さを競うような話であり、
いつも心配そうに見守るお姉ちゃんの存在も日本的で、
血管が切れそうなエネルギーの無駄遣いのようなアニメでしたが、
今あらためて見ると液晶画面では味が消えたような気がしまして、
やはりアナログ丸いブラウン管時代のシチュエーションも重要なエッセンスです。
友人がオリジナルのDVDBOXを持っていて、
現代では放送できない言語がかなり飛び交ってるらしく、
今のようにお行儀良く神経質だと均質的で面白みに欠けるのも事実です。