県境に近い岩国市の市長選挙が行われまして、
4年前の選挙と違いまして現職の市長が圧勝しました。
手腕はともかく時節の動きにツイていた市長で、
自民政権時に市長になり、民主政権が求心力を無くした時に再選です。
とはいえ住民の意思であり、民主的な手続きですので何の問題もありません。
岩国市は今年中にアメリカ軍・自衛隊・と共用の空港を開港予定で、
その名も岩国錦帯橋空港になりまして秋ごろからの運用予定です。
米軍基地の町であり、良い事はほとんど外に出ず、
在日米兵がらみの事件やマイナスの事象は日本中を駆け巡ります。
岩国もご多分に漏れず騒音問題などで米軍との軋轢はありますし、
その一方で雇用などの経済効果もかなり当てにしているのが現状です。
米軍は世界中で規模縮小の予定ですが、
日韓両国の規模は一切縮小しない事を発表しています。
防衛戦略上の決定となっていますが、
米軍基地を置く国の負担金の額に無関係ではありません。
この構図は原子力行政に良く似ていまして、
受益者の多くは負担が少なく、押し付けられた地元と溝が埋まりません。
何処かが負担しなければならない事は中学生にも分るのですが、
多くの大人は自らの身に降りかかると懸命に払いのけ別の誰かに託します。
この事は民主主義のありかたとしては誠に情け無く、
我が国、国民の熟度と民度を大いに問われるべき問題に他なりません。
政治の責任も少なからず有りますが、やはり国民としての腹の内が肝要です。
キチンと考えキチンと覚悟を決め、決定には従う行動が必要な時代です。