2013/01/25(金)22:32
付加価値の価値
昨日、懇意にしている方といつものように話しこむ事になり、
その方の話の内容に付加価値の貿易統計の話が出てきて、
OECD加盟国間での生産し輸入し輸出する事での従来型の統計ではなく、
物品の付加価値がかなりの意味を占めるのだという考え方です。新聞各紙も取り上げていて、
高度成長時代のように、日本で作って世界各国に輸出する時代なら、
売り買いが分かり易く、お互いの総数を差し引きすれば良いわけですが、
リンク先にもあるように、
日本から部品を輸出して中国で作ってアメリカに売ると言った事が多く、
その度ごとに利益が発生し、最終的な付加価値まで追いかける事にしてみて、
我が国の貿易における存在感と利益の後退を数字で考える指数です。我が国のサービスは直接金額換算されないものに真髄があったりしますし、
一次、二次産業に対してのサービスの付加価値も数字が載ってきます。この手合いの話では製造工場を持たないアップルが引き合いになりまして、
世界中に製造工場を建てることが至上命題のような考え方が、
スピード重視のグローバルには重たいだけのアナログ感覚なのが現状です。グローバル展開を加速させ、破壊力まで持たせたのがデジタルなのでしょう。
イノベーションを起こしても直ぐに追い越されたり、
ユーザーもメーカーも予想だにしないぐらい商品価値も短かったりで、
スピードと破壊力は振り返って初めて理解できるレベルで、
メーカーはもとより国でさえコントロール不能と思わせるに至ります。競争と一線を画すようなポジションと自分たちが考えても、
利益の追求から遠ざかる事は出来ませんので、
オバケのようなグローバルと付き合っていかなければなりません。