暦の上では立春になっていますが、
もう何度かしっかり雪景色になるのは覚悟の上で、
青空との見事なコントラストが楽しめる季節でもあります。
NHKスペシャルの「推理ドキュメント運命の一枚」を見ました。
結論から言いますと、戦場写真を代表する一枚の
ロバート・キャパ 「崩れ落ちる兵士」が、
キャパが撮った写真ではなく、写真の兵士は撃たれた訳でも無さそうな話でした。
NHKが総力を挙げてキャパの評価に泥を塗るかのような説得力があり、
キャパ財団に言わせれば余計な事だと思うに違いありません。
NHKサイドは自信満々でしょうが、
関係者のほとんどは世を去り、どこまで行っても推測になります。
しかし、あの兵士が撃たれたのではなくて、
演習中に、ずっこけた瞬間と言うのは何ともやるせませんで、
世界中がスペイン内戦で撃たれたと思い込んだ写真ですし、
私を含め大勢の人が。このドキュメントを見るまでは信じていたはずです。
とはいえ、この写真の評価が消えて無くなるとも思えませんし、
消すわけにも行かないような偉大な人類の遺産とも言える存在です。
崩れ落ちる・・・にインスパイアされて戦場に赴いたカメラマンも少なくないはずで、
そのカメラマンにしてみれば、ずっこけたと言うのは許しがたいでしょう。
キャパの評価はノルマンディーからとされるような気がします。
しかし、キャパは戦場カメラマンとしての評価が変わる事はありえません。
とは言えなんか、物凄い手品のネタを見たような感覚に陥りました。