リアルな虚構

隔週発売のコミックで大人のためにあるようなビッグコミックオリジナルに 連載中の水島新司さん作「あぶさん」が、 来年２月20日号で４１年の連載に終止符を打つそうです。漫画の連載終了が新聞の社会面に 載るのですから、 新聞の社会性に感心すると同時に作品の偉大さも見事と言えます。何しろホークス一筋でリアルなプロ野球界に強烈なキャラクターを織り込むわけで、 コミックならではの水島ワールドに隔週で楽しませてもらいました。 南海時代からのホークスファンはもとより、 現実のプロ野球の結果に織り込まれたファン心理が４１年の快哉を支えた気がします。まだ次回作の話などは一切ないようですが、 この際しっかり休養をとられて続編でも構いませんので、 メジャーリーグがらみで第二弾とか無いかな～って思います。 ビッグコミックは他にも楽しい作品があり、 最近では「どうらく息子」がお気に入りで、  落語界の下積み前座時代を中心に落語の話を漫画仕立てで楽しませてくれます。コミックからドラマや映画になる事も当たり前のような時代ですので、 リアルと虚構を漫画ならではの世界観で楽しませてくれる作品に期待します。