ローファットな生活

2010/06/28(月)21:55

セーヌは左右を分かち、漢江は南北を隔てる

読書(27)

『コレアン・ドライバーは、パリで眠らない』の著者 ホン・セファ氏の続編を図書館で借りた。 他に借りた現代詩が重い内容ばかりなので、少し軽めの読みものを期待したら、嬉しいくらいに裏切られた。 フランスでの亡命生活を強いられたホン・セファ氏の視線は、韓国に対して非常に厳しい。 それだけでなく、フランス社会に実現された自由の本質をよくわかるように解説してくれている。 フランスでは、コアビタシオンという慣例があり、大統領は、所属勢力と異なる首相と組んで国家を運営しているのだ。 どこかの国では、参議院選挙が公示され、そろそろ、与野党がそれぞれ何議席を取るか、まことしやかな予想がメディアをにぎわせている。 だが、私はまだ忘れていない。かつて自民党が国民の反感を買う政治を続けた結果、参議院の過半数を民主党が占めるという結果が出た。 その途端、衆議院を通過した法案が、参議院では軒並み反対されて、衆議院に差し戻されることを繰り返したのだ。 コアビタシオンどころではない、政党の得票数だけが、政治を左右してしまうという現状を考えると、もう参議院などは廃止してしまえばいいのではないかとも思う。 参議院の廃止が、そんなに簡単に出来るとは思わないが、大多数の国民が参議院選挙をボイコットして、候補者が規定得票数を取れずに参議院議員が選ばれないことが続いたら、事実上、参議院は機能しなくなる。 そんなばかげた話を書きたくなるくらい、日本の政治は幼稚だと思いませんか?

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