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乳がん「切らずに治す」は限定的に 乳癌学会が警鐘 朝日新聞 http://www.asahi.com/health/news/TKY201010020288.html 6年前の今頃、人間ドッグの触診のときに違和感を伝え、そのまま外科外来へ、当日中に超音波検査を入れて、生検、翌週には悪性腫瘍と判明しました。 発見時の腫瘍は8ミリ、0期です。しかし、その後のCTとMRIで、乳房全体に癌化する可能性のある石灰化がみつかり、全摘出となりました。 術後半年から1年は、再建の方法を調べまくりましたが、保険も利き、一番きれいに再建できる方法は、自分の体の脂肪が必要で、ホルモン療法を終えて、心療内科の治療を再開したら、1、2ヶ月で7キロ痩せてしまった私には、もう手術に使える脂肪すらありません。 シリコンのインプラント手術は、最低でも100万円かかりますし、乳がんの切除当時、体重が40kg前後で脂肪がほとんど無かった私の胸は肋骨が透けて見えるほど脂肪が無く、皮膚を伸ばすためにエキスパンダーを入れて、伸ばさなければいけません。 自意識を守るためだけに医療保険を使いたくないので、再建はお金が稼げるまで考えないことにしました。プールで泳ぐのは大好きですが、特殊な水着が必要なので、体力づくりは、ジュリアの散歩とクライミングに変えることにしました。 生きることに貪欲な人間には、欲望が付きまといますが、それが、社会に対してどれほどの負荷をかけているかも考えたほうがいいと思います。 それから、これが一番大事なことですが、胸が無いのは女ではないという意識が支配的だった時代。私の祖母は誤診により片胸を失い、その後認知症となり、死ぬまで10年以上を病院で過ごしました。 私は好きだった温泉に行かなくなり、記憶を失っていく祖母を悲しく見続けました。だからこそ、片方しか胸が無くても、人間として出来ることはたくさんあるし、そう生きていこうと考えています。むしろ、病気が治り、健康的に生き始めた今、鏡の中の自分がどんどん若返っていくのに驚きを感じるほどです。 馬は、足を骨折すると死んでしまうそうですが、人間には、思考を管理する立派な脳が備わっており、何も女性は、乳房や身体的な美のためだけに生きているわけではありません。 「おっぱいが2つ無ければ、女ではない」などという<人でなし>がはびこる社会が幼稚で悪辣なのではありませんか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年10月03日 13時13分16秒
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