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カテゴリ:日常の中で…
先日に引き続き、ゲテモノ関連の話題です。
今から15年ほど前、旅館・ホテル専門の設計士のS氏(当時60歳くらい、♂) という方が知り合いにおりました。彼は、ヒマさえあれば山に入って、山菜やら 何やらを採って来ておりました。 そんな彼がマムシを捕まえて、自家製のマムシ酒を作っているという噂を聞き、 当時から好奇心の塊の管理人は、S氏に依頼したのです。自分にも1つ、と。 心よく引き受けてくださったS氏。何と、依頼した2~3日後には一升瓶に マムシの入ったお酒を持って来てくださいました。マムシは一升瓶の中で、 グルグルになって沈んでいます。S氏いわく、 「完全に死んでいるわけじゃないから、気をつけてね。」 「えっ!?これ生きているんですか?」 「当たり前だ。死んでたらエキスが出ないよ。」 言われてみれば、そうなのかも… つまり、捕獲したマムシをそのまま瓶に入れて、生きたまま焼酎をいれる。 そして、マムシは仮死状態になっているのです。 「呑んじゃったら、もう1回くらい焼酎入れてもエキスが出るから。」 「そうなんですか。その後は?」 「瓶からマムシを出して少し干してから焼いて食べてみたら?」 「いやいや、生きているんですよね?」 「はっはっはっは…」 その笑いの意味は?ホントに瓶から出してしまっても大丈夫なんですか?Sさん。 しかし、食ってみたい… 白焼きにするのか?それとも蒲焼か?蒲焼の時はウナギと同じタレで良いのか? いや、確か中学の時の先生が「干して薬として使える」と言っていたような気が… 万能薬になるという話だったが、聞きに行ってみようか? まぁ、それは後のお楽しみと、いうことで。フフ いろいろ考えるのは後にして、とりあえず呑んでみる管理人。 「く、くっさぁ~!」 とんでもなく臭い。市販されているマムシ酒とかスッポン酒を呑んだことのある方は おわかりいただけると思いますが、この手のお酒は、中にマムシやらスッポンやらが 入っていようがいまいが、とんでもなく臭いのです。 ましてや、管理人が呑んでいるのは、素人が作った何の加工もしていない天然飲料(?) 想像を絶する臭みがあるのです。いちおう、市販品は多少加工してあるようで、この S氏の特製マムシ酒に較べたら、かわいいものです。 また、異様に酔っ払いますよ。基本的にこういったお酒は、養命酒と同じで、そんなに 大量に呑むものではありません。1種の健康飲料なので、1回に、おちょこ1杯ずつ。 ところが、この1杯が、とんでもなく酔っ払います。おそらく、血行がよくなり、 アルコールのまわりが、異常に早くなるためだと思われます。スッポンの血も同様の (一般的には、呑みやすくするために、血をお酒で割ったものをいただきます。) 症状が起こりますが、あれの比ではありません。また、市販品と較べて濃厚なエキスが 抽出されているために、かなりの健康増進効果があるのでは? 余談ですが、これ、かなり見た目がグロテスクです。管理人はあまり気にならないの ですが、母の猛烈な抗議により、新聞紙でくるまれて、外から内部のマムシが見えない ようにして、保管されておりました。 ある時、落ち込んでいた管理人。お酒を呑もうとしたのですが、ちょうど、ウイスキーも ビールもストックがない。買いに行くのもめんどくさい。ひらめいた管理人。 「マムシ酒があるじゃないか♪」 でも、前述したように、その強烈な臭みと酔っ払う早さから、そんなに呑めないのです。 いつぞやの独り言(日記)にも書きましたが、管理人はケチなので、めったに“そそう”は いたしません。 この時も、呑んだ直後から、翌日の夜まで、かなりヤバイ状態になりましたが、耐え忍び ましたよ。 まぁ、そんなこんなで、ようやく1年ほどかけて呑み干したのです。2度目のエキス抽出は 断念しました。実は、一升瓶を空けるのに、どれだけ苦労したことか…マムシの本体も いただきませんでした。生き返ったら?と思うとゾッとして、とても調理する気には ならなかったのです。 マムシは、もういいや。と思っていた矢先、沖縄旅行から帰って来た管理人の父。 「お前の好きそうなものを買って来たゾ。」 やけに自身満々の父。ちょっとヤな予感。 「ほれ!」 「うわっ!またこんなの?」 父が管理人に手渡したもの。それは…ハブ酒(涙) 中には、しっかりハブ(と思われる蛇)がグルグルになってるぅ~ いちおう市販品だから、マムシ酒よりは呑みやすかったんですけどね… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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