映画「ボルテスVレガシー」
77年放送の日本のテレビアニメ「超電磁マシーンボルテスV」が、フィリピンで大ヒットし、ついに実写映画に。僕は当時小4、毎週見ていたけど外国で国民的アニメになるなど想像もしなかった。日本では前作「超電磁ロボコン・バトラーV」の二番煎じ的な扱いである。5体のマシンが合体してボルテスVになり、侵略者ボアザン星人と戦う。基本は同じだが、フィリピン人が演じているので役名が違う。敵幹部のズールだけなぜか名前が同じだった。アニメの実写化にはがっかりすることも多いが、合体シーン、超電磁ゴマ、天空剣など技の再現度の高さに驚く。ストーリーもアニメ第2話までを踏まえて、3兄弟の母が死ぬところも同じだ。さすがに40話を2時間でまとめるのは無理で、さわりのような内容だった。兄弟とプリンス・ハイネル(映画ではザルドス)がどういう関係かは描かれなった。エンドロールの後に、兄弟の父と思われる人物が出て来て次を予想させる終わり方だった。フィリピンでは連ドラになったそうだが、映画の次作はあるのだろうか。☆☆☆☆☆フィリピンで大ヒットしたのは、当時のフィリピンが階級社会で、マルコス政権への反発があったと思われる。革命を描いた内容が問題になり、最終回が禁止されたぐらいだ。主題歌を歌う堀江美都子がフィリピンを訪問したら国賓扱いだったそうである。この映画も日本語歌詞の主題歌が使われている。日本のアニメが外国で愛されるのは素晴らしい。p.s.アニメのカザリーンに当たるザンドラが胸元が開いたドレスで妙に色っぽい女性だったw