かこさとし加古 里子(かこさとし)子供の頃、加古里子の漢字が読めなくて 「さとこ?…女?」と勘違いをしていました。 男だと気づいたのは、ひらがな名義の絵本を見てようやっと。 下手じゃないけど上手いのともちょっと違う、 クセのあるスルメのような味の絵を見て あぁ、加古里子=かこさとし だって、瞬時にそう悟ったものだ。 かこさとしのどの本を開いても、そこには遊び心がギュウギュウに詰まってる。 こまごまとしたモノたちがいくつもいくつも執拗に描かれていたりするけれど それを見るのは宝物だったガラクタを眺めるような、それはそれは楽しい時間だった。 だからこそきっと時代とか関係なしに 子供に、大人に、愛され続けているんだろう。 1926年生まれのかこ先生は、今年83歳。 いついつまでもお元気で、かこワールドをもっともっと描いてほしい。 2009.2 だるまちゃんシリーズ 「だるまちゃんとてんぐちゃん」 保育園から帰った娘(4歳)が開口一番、「今日、面白い本読んだよ!」。 それがこのだるまちゃんの絵本だった。 本当に何度読んでもオモシロイ。 「これはおおまちがいのとんちんかん」娘はこのフレーズが気に入ったらしく 何度読んでもゲラゲラ大笑い。 だるまちゃんに過保護なくらい尽くしてる(?)だるまどんの健闘ぶりも密かな見所。 「だるまちゃんとかみなりちゃん」 「だるまちゃんとうさぎちゃん」 「だるまちゃんととらのこちゃん」 かこさとしの絵、下手ウマかと思っていたけど、もしかして上手いのでは!? と悟った一冊。絵の色彩も素晴らしい! 「だるまちゃんとてんじんちゃん」 畑仕事をしている両親に代わって、家事をするてんじんちゃん兄弟。 だるまちゃんもせっせとお手伝いです。 その楽しそうなこと。 仕事=会社員とかじゃなくて、生活の中にフツーに仕事があった時代は 家族みんなが働くことが当たり前で 役割があること、任されることの幸せがじんわりと伝わります。 「だるまちゃんとだいこくちゃん」 「だるまちゃん・りんごんちゃん」 2003年5月に瑞雲舎より発売。 だるまちゃんの最初の絵本が誕生したのが、1967年ですから それから40年近く経っての新刊とは、さすがかこ先生です。 さすがに絵にお年を感じるものの、 子供みたいな遊び心は健在。 人形劇を後世に残すため活動している長野県飯田が舞台で 子供にはどうかな? と思ったけど、何度も読んで読んでとせがまれました。 「とこちゃんはどこ」 初版は1970年。それからずっと読みつがれている、絵探し絵本。 どこでも行っちゃう「とこちゃん」を探して、 お父さん、お母さん、おばあちゃんが右往左往。 絵探し絵本では「ウォーリーをさがせ!」が有名だけど、 こちらはちゃんとストーリーがあって、ほんのり時代の平和さと家族愛とが伝わる良書。 娘の保育園でも大人気だそうで、私まで読みたくなって購入となりました♪ 「からすのパンやさん」 ヨダレを垂らしつつズラリ並んだ創作パンを眺めていた子供時代。 何十年経ってもやっぱり子供はそのページで手を止めて 同じようにじぃっと見入ります。 そのあと、あれがいいこれがいいと言い合うのがいつもの楽しいパターンです。 「どろぼうがっこう」 なんといってもこのタイトル。読まずにいられるかってなもんですね。 かこワールド全開。子供心くすぐる、くすぐる。 「むしばミュータンスのぼうけん」 はみがきギライをどーにかしたいときに読んだ記憶が。 でも内容はちょっと忘れてしまった。もう一度、読んでみようっと。 「はははのはなし」 小難しい説明もありますが、大きく口をアーンして目に飛び込んでくる 虫歯だらけのボロボロ歯の絵の威力たるや。 娘はこわがって、頑張ってはみがきするようになりました。しめしめ。 デビュー作の復刊。未読。 「だるまちゃん絵はがきの本」 「加古里子 絵本への道」 「こども天然生活」インタビューがあるらしい。 350シリーズ 他いろいろ ジャンル別一覧
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