カテゴリ:日常
先週は両親とワインカントリー・ラスベガスの旅に出ておりました。
さて、私の両親とも一応英語話せます。パパンはベタベタのジャパニーズイングリッシュですが、相手の言っていることはほぼ100%理解しています。 ママンは一応英文科卒業。発音は妙にいい。言いたいこともちゃんとオチ付きで言える。(←どんな話題にもかならずオチをつけたがるのでそれを英語で言うととても複雑になり、相手を混乱させることもあり) 幼き頃の私も、ママンに英語を習いました。しかし、今回の旅行で判明したこと。今までも薄々気付いてはいましたが、彼女の問題はリスニングにありました。 ラスベガスのベネチアンホテルのオープンカフェレストランで食事をしていた時のこと。 ウェイトレスのおばさん(推定年齢58歳)がヒマだったらしく、私たちのテーブルにきてどこから来たの?楽しんでる?から始まり、それから身の上話を始めました。 以下おばさんの話: 「私はオハイオの出身なんだけど、6年前に離婚して、こっちで一人で住んでるのよ。息子と娘がカリフォルニアにいるものだからなるべく近くにいたいと思ってね。でもラスベガスで働くのは楽しいわ。なんてったって色んな人たちがくるんですもの。マイケルジャクソンやそのほかの有名人が街を歩いている所をたくさんみたことあるわ。 世界中からのお客さんと話すのは楽しいものよ。私は全てのコンチネントからのお客さんをサーブしたことあるわ。それとこっちで結婚式を挙げにくるカップルは多いわねぇ。この間なんか、スコットランドから結婚式を挙げに来て、男性は膝丈のスカートのようなキルトをきて(スカートのジェスチャーを添える)、バグパイプを抱えて(パイプのジェスチャー付き)きたのよ。とってもキュートだったわ。まぁ、私にしてみれば、ラスベガスで結婚式を挙げるよりも、スコットランドの田舎のお城で挙げるほうがよっぽどロマンチックだけどねぇ。」 以下ママンの解釈: 「私はオハイオ出身なんだけど離婚してこっちに引っ越してきたのよ。息子と娘はカリフォルニアに住んでるの いい感じですよ。リスニングはちゃんとできていますね。 「それでウェイトレスをして生活を支えてるんだけど、この仕事をしていると色んな人たちを見るわ。自慢じゃないけど前なんかマイケルジャクソンがこのレストランにきて私がサーブしたことあるのよ」 おい、ちょっとちがうよ。でもまぁ当たらずも遠からずってとこかしら。 「でもなんとそれだけじゃないのよ。この間なんか足を切断されて足がなくって(膝のところでカットするジェスチャー)呼吸器につながれた(パイプにつながれたジェスチャー)方まできたんだから。本当にすごいわね、ラスベガスっていろんなひとがくるんだから」 え~~~!?全然ちがいますー!ってかそれってジェスチャーだけ見て物語を作ってないですかー!? ここでママンはその衝撃的な話の相槌として、「オゥ!」とため息混じりに下を向いたのだが、その後のウェイトレスのおばちゃんの「とってもキュートだったわ」というフレーズが聞こえたため、どうやら悲劇的な人の話ではないとわかりあわてて顔をあげたらしい。 この他にもママンは旅行の間、一人で同様のトンチンカンな解釈をくりかえし、パパンと娘を存分に驚かせましたとさ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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