070655 ランダム
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地元ライフ!!

ネバーランド

マーク・フォスター監督で、ジョニーデップ主演の映画。
有名な童話「ピーターパン」の主役、ピーターにはモデルとなった子供がいる。そして「ピーターパン」とは、悲しみを乗り越えるために生まれた・・。

CMでこんな風に紹介されていたこの映画だけど、「悲しみを乗り越えるために生まれた」って言うのがすっごく意外だった。てか、想像がつかない。
んですっごい気になってて上映された当日に見に行った。
ディズニー映画で見たピーターパンで記憶に残ってるのが「ピーター」は永遠に子供で、フック船長と戦って、まぁとにかく夢満載の童話だ!てイメージだけを持ってました。そのピーターが「子供である」って事にはこんな理由があったのか・・・って知った時はすごく衝撃を受けて、同時にどーしよもなく切ない気持ちになりました。
映画ネバーランドに出てくる少年「ピーター」は父の死、いわゆる心の傷と対面したときの1番の対処方として『大人になる』と言う方法を考え、抱いていた夢や希望を捨て現実のみを直視する事によって、これを実行する。
でも『大人らしい』考えを持ったって、傷は癒えるものではない。そもそも大人になるとは、そういう事じゃないんだと劇作家であるバリ(ジョニーデップ)はピーター(フレディ・ハイモア)に必死に伝えようとする。
その努力はようやく実り始め、徐々にピーターは子供らしい純粋な心を取り戻していく。しかしその背後には更なる悲劇が影を落としていた・・・

みたいな内容なんだけど、見ていて本当に辛くなった。何かフレディ君の演技が上手すぎるっていうのもあって、その気持ちがリアルに感じ取れるんですよ。自分も小さい頃から知らない人から騙され、信じていた人に裏切られみたいな体験を何度もしていて(単なるバカ;)一時期本当に人間不信に陥っていた時期があって。そこで人間や身の回りに存在するもの全てを「冷めた目で見る」事によって、自己を防衛する事を思いつく。
意識しなくても成長していく中で色んなものを見て、体験して、知らず知らずのうちにこれを身に着けていった自分を思い出しました。大人になったつもりでいました。
でも本当に『大人になる』っていうのはそうじゃないんだって改めて考えさせられると同時に、「永遠に忘れてはいけない気持ち」を思い出させてくれる映画でした。
今まで見た中で1番心に響いた映画だと思う


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