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カテゴリ:自然と遊ぶ
ブナの二次林として福井県では有名な「平家平」という森に、 友人そのちゃんと仲間?達&ウチの下の子5才と一緒に行ってきました。 私が去年まで住んでいた町で知り合ったそのちゃん。 「子どもを外で遊ばせたい!」という信念が私と同じで、 プレーパークのことを教えてくれたのも、学童保育の先陣をきったのも、 絵本大学に誘ってくれたのも彼女。 思えば、私が今やっている大切な事のきっかけづくりをしてくれた、という感じ。 一緒な町に住んでいた時には、それほど付き合いもなかったのに、 離れてからというもの、妙~に会う機会が増えている…という、 ちょっと不思議な関係の友人です。 平家平に行くためには、けっこう長い道のりを車で進みます。 大野市内から30分余り。さらに道はデコボコの坂道となり 車のお腹をこすらないよう慎重に進みながら20分程度。 ようやく登山口にたどり着きます。 ここからは、約1時間程登山道を行けば 平家平のブナ林に到着します。 子どもでも負担のないコースなので、 昨年は下の子を初めて挑戦させました。 その時は、まあ100メートルいくごとに泣いて、ゴネて…と 大変でしたが、それでもなんとか往復全行程を一人で歩く、 という快挙を成し遂げたのでした。 さあ、今年はどんな成長ぶり(退化してるかも?)を見せてくれるか?? 最初は、オウレン畑が広がる、スッキリと見渡せるナラやカエデの雑木林。 今年はどうも紅葉がイイ!みたいで、ほんとにきれいな赤や黄色の中を進みます。 やがて少しずつ斜度がきつくなってくると ブナが姿を現します。 ブナの幹の樹肌は、触れるとほんとにしっとりとしていて 中にたくさんの水を孕んでいることを感じさせてくれます。 模様も美しいし、葉っぱの曲線もすごく素敵。 今年は全くといっていいほど実は落ちていませんでした。 ブナの実の不作は、クマ達の厳しい秋を思わせて心が痛むのですが ヤマブドウはいつになく豊作みたいだし ドングリもそこそこなっているとか、で この辺りの山は、まだ大丈夫かな?といったところのようです。 やがて、登りが緩くなる頃には なだらかな起伏が広がる平家平のブナ林に到着。 黄色い紅葉もまだ少し残っていて 雨上がりということもあってか人気もなく静寂に包まれていました。 ここに初めて来たのは、まだ20代だった頃のこと。 杉林だらけの福井の山しかしらなかった私にとって こんな森が存在すること自体が奇跡のように感じられて 本当に感動したものでした。 名前の通り、平家の落武者が隠れ住んだ、といわれる場所で 人の手が入った形跡があるブナの林は2次林ということです。 今日のメンバーには、かつてボーイスカウトで指導もされていた、という そのちゃんのお義父様も一緒で 過去、平家平の麓にあった集落が水害にあった時に 救援物資を運ぶために、どこそこの山を越えてきた…とか 落武者が隠れ住んでいた洞穴もある…などというお話も聞けました。 さて、一緒に来た2年生~6年生の子ども達はというと… 木によじ登ってみたり、曲がった枝に乗ってユラユラしてみたり…とおおはしゃぎ! これこれ、こんなふうに遊ばせたかったんだよ~…と わたしとそのちゃんが大満足するような遊び方を、子ども達は勝手にどんどん始めます。 去年は天気が良くてカサカサの落ち葉がいっぱい落ちていたので みんなで落ち葉に埋まってみたっけ。 お弁当を食べたあとはかくれんぼをしたり、と ゆっくり自由に森を楽しんで、少し肌寒くなってきたな、というところで下山しました。 あ、そうそう。 下の子の山歩き訓練の成果は、といいますと。 これがまた(あまり期待していなかっただけに)ビックリ!の成長ぶり。 途中何度か、疲れた~と言う事はありましたが あまり大泣きする事もなく、最後まであきらめず、ちゃんと全行程を自分の足で歩き抜きました! スゴイスゴイ!!おねえちゃんになったね~、もうこれでパパと一緒に高いお山に行けるね~ と、オーバーすぎるほどのベタ褒めで、彼女に自信を持たせ次の山行に備える作戦です。 けっこううまくいったかも?。 でも大いなる勝因は そのちゃんとこの長女・みずきちゃん(中3)の存在だったかも。 帰りはずっとウチの子の手を引いてくれて、一緒に歩いてくれたのです。 ありがとうね~みずきちゃん! 「こんな場所が、もっとすぐに行けるところにあったらどんなにいいか!」 それが私達のいつも一致する思いです。 日常の人工的な空間とはかけ離れた自然。のびのびと自由に遊べる森。 子ども達が自分で遊びを発想できる場所。 森に入ると、子ども達の表情は、本当に明るくなり活き活きします。 だけど、こう遠くてはこうやって1年に1度連れて来る事が精一杯。 恒例の行事にはなっているけど、決して日常ではないんですよね~。 子ども達が自由に遊べる森が身近に欲しい。 ずっと思い描いている夢です。 でも、実は今、その夢が実現できるかもしれない可能性を見つけています。 そのことに関しては、また追ってお伝えできたらいいな…! とにかく、そんな思いもさらに強くした 楽しく有意義な一日でした。 ~おまけフォトギャラリー~ ※ウチの子が見つけた「葉っぱのおつきさま」 目、はな、くち…わかりますか?? 「ブナの足下」 緑のツタがまるでスカートの模様みたい。おしゃれなブナの木さんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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