000000 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

かぜひかりそら

かぜひかりそら

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

NAO7171

NAO7171

カレンダー

カテゴリ

お気に入りブログ

菊畑続き New! どじょう家族さん

P's Pictures P's Picturesさん
豊かな森のシンボル☆… クマみみさん
本日のひとこと。 e-guiguiさん
My 暦 とりの なくぞうさん

コメント新着

とりの なくぞう@ Re:そうだったんだ(10/26) 女性が自分の髪をばっさり切るのは勇気が…
naoko@ Re[1]:なう、かむばっく!!(09/03) >とりの なくぞうさん わ!気づいて頂き…
とりの なくぞう@ Re:なう、かむばっく!!(09/03) あら~めずらしい。 こちらはこちらで心の…
naoko@ Re:この間は・・(02/05) a_canonさん ご来訪ありがとうございま…
a_canon@ この間は・・ ありがとうございました。いただいた名刺…
2009.07.03
XML
先日、我が家で飼っていた金魚が死にました。

5歳娘と一緒に「お墓を作ろうね」といって
庭の木の根元に金魚を埋めようとしました。

穴を掘って土をかけようとしたとき
娘が
「なんで土かけてしまうん?かけてしまったらもう出てこれんやん。」
と言うのです。

ハッとしました。思わず息をのみました。

そうか…この子はまだ分かっていないんだ…。
「死ぬ」ということがどういうことか。

お兄ちゃんや大きい子ども達と一緒にいるし
どこからかの情報で分かっているだろうと思っていたし、
私も教えた気になってたところもあった。
父親がよく冗談で
「オレが山で死んでも…」なんて話をすると
すぐに娘が反応して
「パパ、死んじゃやだ~」とベソをかくように言っていたので
わかっているのだろうと…。

なんというか…油断してました。

「あのね、金魚さんはいっかい死んだらもう生き返らないんだよ。
虫も犬も人も、みんなそうなんだよ。」
と彼女の目を見ながら言いました。
「ニンゲンも?」
「そうだよ。」
「………。」

娘は、少し考えるような不思議そうな表情で
でも、哀しむわけでもなく
「ふ~ん。」
と言いました。

「なんで土に埋めるの?」
「土に埋めるとね、また金魚さんも土になるの。
そして、土の栄養をもらって草が生えたり、木が大きくなったりするやろ?
だから、他の生き物に姿を変えて、また生きる事ができるっていうか…」

そんな説明でいいのかどうか?は自信がありませんでしたが
その後、土をかけて、石をいくつか置いて、お花をたくさんお墓の上に飾りました。
そして二人で手を合わせ、私は先に家の中へ入りました。

と、しばらくたっても娘が入ってくる気配がありません。
?と思って、窓から外を見ると
木の根元のお墓の側で、娘はしゃがんだままじっとしています。
いろんなところからたくさん集めてきたお花を飾りながら
彼女は何か話しかけているようでした。
時折、歌も口ずさんでいるようです。
何を話しているかは分かりませんでしたが
私は声をかけるのをためらいました。
娘に気づかれないように、そっと見ていました。

木漏れ日の中で、娘の髪が風に吹かれています。
とても静かな、穏やかな時間が
そこに流れていました。

ようやく腰を上げた彼女は
立ち去ろうとして、ふと立ち止まり
後ろを振り返ってお墓に「バイバイ」と手を振ったのです。
腰の辺りで小さく。
そしてまた歩き出し、もう一度立ち止まって
また「バイバイ」。
それをもう一回繰り返して
あとは元気よく走って行きました。

彼女の小さく柔らかな感性は
「金魚のお墓」に何を感じたのでしょう。
生きるとか死ぬとか、
そんなことはなかなかイメージできない小さな心でも
その意味を考える土台になる出来事のひとつになったのでしょうか。

金魚のおはか

日々変わってゆく小さな人たちの心。
ちゃんと心の目も開いて見守っていかないとな~
などと感じたひとときなのでした。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009.07.03 21:00:44
コメント(8) | コメントを書く
[センスオブワンダー] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X