4 暴れん坊のクロ☆ イヌの顔にキズを ☆ そうしたある日に私がテレビを見ていたら。 表で、女性の声が・・・ ”キャ~~~・・・”と かん高い声が聞こえてきた。 私は、すぐに表に行き、 子犬を連れて散歩している女性に、 「どうしたんですか~・・・」と聞くと、 ”クロネコが子犬に飛び掛ってきた~・・・” 「アッ・・・家のクロだ~・・ごめんなさい!!。」 と私はあやまり、駐車場に目を向けると、 クロがこちらをにらんでいるではないか???、 この様な事は今までに数回あり、悩みのタネでもあった。 この辺では評判の悪い猫になり、 私は頭を下げる回数も増えた。 公園に来る子犬を狙い物影から飛び出しては、 襲い犬にキズをつけてしまうことも時々あり、 犬だけでなく、人間にも傷つけてしまうクロでもあった。 特に子供には危険なネコであった。 本当にノラ猫の本性が出てきたのか、 こんなにもキツイ猫になった。 このクロが公園にウロウロしていると、 犬達は近づかないし散歩させているお母さん達が、 警戒して遠くで散歩させている。 その光景を見て私にはどうする事も出来ない・・・・。 今日は、市役所の人が土地の確認のために、 私の家で会うことになっていたので仕事を 早めに終えて家に行くと、 もう役所の人たちが5~6人表で待っていた。 道路で色々と説明を聞いている時に、 私の横をイヌを連れて散歩に公園に入ろうとして、 その犬が私の近くに近づいた時、 黒いものが私の足元を通り過ぎるものを感じた、 その瞬間・・・”キャン・・・キャン・・” 役所の人たち!!何事が起きたのか一瞬分からない?? 私には、すぐに飲み込めた・・・ 「アッ・・クロが・・やったナ~」 イヌの顔を見ると少し鮮血している、 イヌの目は大丈夫であったので大事にはならなかった。 クロは玄関の門の上に登りイヌをにらんでいる。 私は恥ずかしさを抑えて散歩に来たオバサンにひたあやまりである。 役所の人たちも驚きを隠せない、 ”こんな猫始めて見た・・・アァ~驚いた~・・・” そんな事がひんぱんに起きてきた。 クロは私を守るために身を挺(てい)して私に近づく動物には、 襲い掛かっていくのであろうと私は感じ取っていた。 クロの気持ちが分かっているから、 クロを誉める事は合っても叱る事が出来ない私である。 これほどまでに飼い主に忠実な猫をみたのも、 聞いたのも初めてであり、 後にも先にももう無いであろう。 瀕死のノラ猫を助けた恩なのか?? それとも本当に私を好きなのかどうか分からない?。 近所のある人がどうやってノラ猫をそこまでなつくのか? と訪ねられた事も会ったのだ。 私には説明が出来ないがただ敵意を出さないで根気良く近づく ただそれだけの出会いである。 散歩に連れてくるイヌも私の所へ来ると、 お腹を見せて横になってしまう。 その光景を見て飼い主は、こんな事をするのは初めてだ!!と 時々飼い主が言うのである!! それからは問題をいくつも作り皆に迷惑を掛けながら 月日が流れて行く つづく |