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恋愛の法則恋 愛 の 法 則 恋愛の初期においては誰もがこの人こそ 一生の相手だと思うものらしい でもふたりがハッピーになるかならないかは ふたりもそして誰にも分からないのである。 恋すれば必ず成就するとは限らない 一人のひとを一生愛し続けることが できるかどうかは誰にもわからない 初恋は一度きりしか出来ない でも恋なら何回でも許される 恋はいつも美しいものとは限らない ただ恋の思い出は美しく語られ 美化されて記憶されやすい 相手は星の数ほどいてもたったひとりの 理想の男や女を選ぼうとするから難しい 理想の人がいないからあきらめて 夢の中で恋をするから恋は出来ない 誰もが素敵な人との出会いを求めるが 求めても出会う確率は少ない 結婚したいと思っても一人のひとを 選べないから結婚はしない 結婚を前提にした結婚は結婚によって 終わり結婚を前提にしない結婚は新しい恋の はじまりによって終わりになってしまう 恋をしなければ失恋はしない 恋をして最初は誰も失恋を考えない でも失恋は確かに存在する 嫌われたくないと思えば嫌われ うまくいくと思えばうまくいかない 男と女は追われたり追ったりを繰り返す 男は逃げる 女だってやっぱり逃げる 逃げるから追う 追うから逃げる これだから恋も恋にならない いたちごっこを繰り返す あきらめずに追う男 あきらめずに追う女 どちらにしてもあきらめた方が負けなのか 恋愛に夢中になればなるほど男も女も 理性をなくしてしまうのだ 二度と恋などしないと思っても 理想の人と結婚したいと男も女も夢を見る 夢を見ながら生きていくのが男と女 恋愛は疲れる よい自分を見せようとして より悪い自分を見せてしまうこともある とにかく疲れるのが恋愛で期待している ことが何も起こらないのが恋愛である 何もしないからと言ってホテルに 入って何もしない男はいない 何もしないからと言われて本当に 何もしないと信じている女はいない 何もしないからと言われて 何もしないと女はガッカリする 何もしないからと言って本当に何も 出来なかった男はいずれは捨てられる 書いても出せないのがラブレター 夜しか書けないのがラブレター 決意して電話しても話中かつながっても 留守電になっているのが電話 男は手を握ろうとして映画に集中できない お互いに見たい映画を思うよう見ることが 出来ないのが映画 いつも食べているものは決して食べない 初めていく店の予算が気になるのが食事 ホテルに誘おうとする男は無口になり お互いに初めて利用するふりを するのがホテル 渋滞の抜け道を選ぶとよけい時間がかかり 車線変更したとたん元の車線がスムースに 流れるのがドライブ 遅れるときに限って相手は約束の 時間より早く来ている 約束の時間より早く行くと相手は遅れてくる 余裕をもって出かけると渋滞にまきこまれる あせっても決して時間に間に合うことはない 恋愛は男も女も嘘つきにする 誠実な人ほど真実を語らない 真実を語ることで恋愛は終わる 博愛主義者でも利己主義者となり勇気の ある者でも臆病になるのが恋愛 そして男も女も恋の愚か者にして しまうのが恋愛である でも愚か者になってもしたいのが恋愛 素敵な恋でなくともたとえ一夜の 恋であっても男も女も愚かに なるのが恋愛である |
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