2023/12/06(水)11:09
認 知 症 に な っ て も 笑 顔 で 暮 ら す た め に ③
認 知 症 に な っ て も
笑 顔 で 暮 ら す た め に
早めの気付きと適切な行動が
穏やかな暮らしのコツ
認知証が疑われるのはどんなときですか
アルツハイマー型認知症は物忘れから始まります。
周囲からみて同じことを何回もしようとする、聞いたはずなのに
聞いてないと言う。
正解を聞いても腑に落ちていない、ということが増えてくると
認知症かもしれません。
料理を面倒がる、庭の手入れをしなくなる。
野球の結果に興味を持たなくなるなど、好きなことへの意欲が低下する、
身だしなみに構わなくなる、といったことも兆候の一つです。
変化に気付いたらどうすればよいですか
認知症に詳しい医療機関を早めに受診していただけると
よいのですが、家族が勧めても難しいことが多いでしょう。
友人やきょうだい、かかりつけ医から促してもらうといった
方法もあります。
早期受診のメリットはどんな点でしょうか。
認知症の治療では、進行を遅らせる薬を早めに使うことで
軽度の期間を長く保ちやすく、早期のアルツハイマー病
対象の新薬も登場予定です。
まれに水頭症やビタミン欠乏、甲状腺機能低下など、治療で
改善可能な認知症症状もあるので、見逃さないためにも早めの
受診が勧められます。
また、家族が早く病気に気付いて適切な行動をとることが、
認知症と共に穏やかに暮らしていくコツです。
病気だと思わず物忘れを叱り続けていると、患者さんが
つらい思いをするだけでなく、被害妄想の症状が出てくることも。
軽度のうちに旅行に連れ出す、介護体制を整える、将来の
過ごし方について希望を聞くなど、本人の思いをかなえる
ためにできることがいろいろあります。