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夜の8時半。
店がオーダーストップになったので、かがり火を消しに外にでた。 火を消していたとき、ドンという音が聞こえ振り向いた。 走り去る車、 道の真ん中に犬が倒れていた。 一瞬どうしたらいいかわからなかった。 仕事中だし、このまま見なかったことにしようかとも考えた。 でも、見捨てることができなかった。 道の真ん中へ行くと、その犬はまだ息をしていた。 車の通りが多い道なので、とりあえず抱きかかえ、路肩までつれていった。 息荒く横たわっていた。 とりあえず、自分の車からコートを持ってきてかけてあげた。 ブンタのかかりつけの病院に電話しても留守電だった。 知り合いに電話してもでなかった。 すぐ前にあるたこ焼き屋さんに聞いても、知らない犬と言われた。 119で相談すると、市役所にかけるように言われた。 市役所にかけると保健所にかけるように言われた。 保健所にかけると留守電になった。 苦しそうに荒かった息もだんだんと静かになり、 そして息をしなくなった。 もう手遅れだと思い、あきらめた。 そのままにすることはできないと思い、自分の車に乗せた。 自分の家に向かった。 もしかしたら、まだ生きてるかもしれないと思った。 しかし、家についたときには、もう2度と動かないと確信できた。 とりあえず、仕事に戻り、仕事が終わって家に帰ってからお線香をあげた。 もっと別の方法をとれば助けられたのだろうか。 助けられたとして、もし飼い主が見つからなかったときその後の責任をとれたのだろうか。 自分のとった行動に意味はあったのだろうか。 ただの自己満足のための行動だったのだろうか。 わからない。 ただ悲しいだけ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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