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分太郎の映画日記

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2007.06.04
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【注意】ラストのネタを記していますので、ご注意ください。

 メル・ギブソンは、この頃では俳優というよりは、すっかり監督業が板についた感じであるが、その彼の監督最新作。
 マヤ文明後期の中央アメリカのジャングルを舞台にしたアクション映画で、全編マヤ語で語られる、一味変わったアクション(たぶん)映画。
 一足先に試写会(半蔵門駅近くの東宝東和試写室)にて鑑賞。

 『アポカリプト』 評価:(ラスト直前まで)☆☆☆☆☆ (ラストを含めた全体)☆☆

 配給会社の試写室で公開前に映画を鑑賞させていただくのは、これが2回目(前回はGAGA提供で『バベル』→すみません、こちらの感想はまだ書いてません)。ゆったりした座席に音響もよく、何より一般試写会のように座席確保に苦労することがないのがよい。
 まずは招いていただいた関係者の方々に感謝感謝。
【愚痴】だけど、基本的に自分の金で年間数百本の映画を見ている身としては、評論家の多くが自腹(1800円)を切ることもなく、優遇された待遇で鑑賞して、〔提灯持ち〕記事を垂れながしているのかと思うと、何か腹立たしく感じたのも確か。って、ここで述べるべきことではないか。

 ただ、この映画は、雄大なジャングルをたっぷりと味わうためにも、できるだけ大スクリーン(の映画館)で鑑賞した方がよい作品だろう。私も劇場公開されたら、もう一度観にいくつもり。

 この映画で描写されたマヤ文明の正しさ(というのかな)については、正直よく分からない。まぁハリウッド映画で日本がどのように描かれているのかを見れば、何となく想像はできるが、判断材料はないので、とりあえずは保留にせざるを得ないが、本作のように残酷描写が多い場合は、その点は厳密に検証しないといけないとは思う(ただ何故メル・ギブソンがこのような描写をしたのかについては、たぶん下記に私が書いた感想で正しいと思ってはいる)。

 タイミング良く、今年(2007年)の7月14日(土)から東京・上野の国立科学博物館にて、「インカ・マヤ・アステカ文明展」が開催される(~9/24まで)ので、この特別展を観覧後に、もう一度映画鑑賞したいとは思う(上映されていれば)。

【あらすじ】
 若き狩人ジャガー・パウが、部族長の父フリント・スカイや親友のブランテッドらと大きな獲物を仕留めて戻った翌日早朝、村はホルケインの戦士たち――マヤ帝国の傭兵に襲撃・焼き射ちにされた。パウは何とか臨月の妻サラと息子タートル・ランを涸れ井戸に隠すと果敢に抵抗するが、父を目の前で惨殺され、仲間たちとともにジャングルから連れ去られてしまう。
 河を渡り山を越えて、一行はやがて大きな都市にたどり着いた。そこで女たちは奴隷として売買され、男たちはピラミッドの神殿で行われている、干ばつを鎮めるための生け贄の儀式に供される。そしていよいよパウの順番が来たとき、皆着既日食が起こり、神の御業と信じる神官らによって儀式は中止となった。
 が、生き残ったパウや仲間たちは、競技場で傭兵たちの人間狩りゲームの標的になってしまう。背後から飛んでくる無数の矢と槍をかわして必至に走るジャガー・パウ。脇腹に矢を受けるものの、瀕死のブランテッドの助けもあり、傭兵のスネーク・インクを倒してジャングルに逃げ込み、一路、故郷の村を目指す。涸れ井戸の妻子を助けるために。一方、息子であるスネーク・インクを殺された傭兵の隊長ゼロ・ウルフは、小隊を率いて彼を追いかける。
 こうして、ジャングルを舞台にした過酷なサバイバル・ゲームが始まった……。

 まずは、冒頭の狩りのシーンから、むせかえるようなジャングルの自然──木の香りや様々な音が圧倒的に迫ってくるようだ。実際には匂いも音もある訳がないのだが、それをまざまざと脳裏に思い浮かべさせる映像の迫力は、ただものではない。

 そして、ほぼ全員が映画初出演というネイティブ・アメリカンの登場人物たちが、そのジャングルを縦横無尽に駆け回っている姿に、あっという間に、かつてのマヤ文明のあった時代に引き戻されるようだ。
 この彼らの演技が、これまた凄い。最近のCGで作られたアクションではなく、本物の躍動する肉体が繰り広げる様々なアクション──滝に飛び込み、ジャガーに追いかけられ、泥沼に落ち、木に登り、木々の間を駆けめぐる──は、非常に魅力的だ。滝に飛び込むシーンなども、役者自身が演じているという。

 映像の凄さは、ジャングルのシーンだけでなく、再現された村のシーンもそうだし、河の渡ったり危険な河岸の崖を歩く場面、そしてマヤ・シティ──ピラミッドが建ち並ぶ街の姿など、すべてが言葉を絶するような見事な出来映えだった。

 「いまだかつて誰も見たことのないビジュアル」というのは、確かにその通りで、大いに成功していると思うし、話の展開などはさておいても、この映像を見るためだけでも映画館に足を運んだ方がよいだろう。

 ストーリー的には、まずは人々の過酷な暮らし──始めは人間対自然、そして中盤は傭兵対部落の住人、都市の住人の圧政などを、これでもかというくらいに丹念にリアルに描き出していく(はじめ、遠くのピラミッドの頂上から、ごろごろと落ちていくものが人間の首だとは思わなかった)。

 過酷と言えば、主人公の妻の出産シーンは、今までで見た映画の中でこれ以上はないという悲惨な状況で、子どもを産み落とすことになる。
(これと同じくらい過酷なのは、私が思い浮かぶ中では、『ジャスミンの花開く』の中で、チャン・ツィイーが豪雨の中、橋の欄干で出産するシーンくらいだろうか)

 細かい突っ込みを言えば、天文学的に日食と満月は同じ日(の前後)には起こらないとか、ジャガーはあんなに速く走らないのではとか、ご都合主義的な部分も目には付いたが、それを上回っていろいろと感動した部分はたくさんあり、これは稀に見る大傑作だ、と思っていたのだが……、ラストシーンを見て、一気に興奮が醒めてしまった。

(以下、ネタバレあり)

アポカリプト

 たぶん、これは人によって感じ方が大きく異なるとは思う。
 たぶん、一部(多く?)の人には、ラストが感動的なのかも知れない。

 そして、このラストこそ、たぶんメル・ギブソン監督が一番にいたかったことに違いない。それは、監督の前作が『パッション』で有ることに思い至れば明々白々だろう。

 しかし、私は、単なる言い訳映画のように思えてしまって仕方なかった。
(以下、本当にネタバレします)

アポカリプト2

 ラストは、主人公と生き残った追っ手二人が海岸にたどりつく。そこで彼らが見たのは、沖には船が停泊しており、侵略者たち──スペイン人たちと神父がボートでやってくる姿だった、というものだ。
(その後、茫然自失の追っ手を残して、主人公が妻と子どもを助けるシーンがあるが)

 このラストを見たとき、とくにボートで神父の姿が大写しになったとき、ああ、これはキリスト教の言い訳映画だったのかと、私は一気に醒めてしまった。

 もちろん、「キリスト教」と一言でまとめてしまうのは、さまざまな宗派の方々に大変失礼であることは承知しているつもりであるので、失礼があったならばお許し願いたい。

 しかし、マヤ文明が、確かに文明自身に自滅に至るさまざまな要因を抱えていたとしても、直接的に滅亡の引き金を引いたのは、スペイン人とキリスト教(と住人には未知の感染症)の侵略である。
 それを、映画で散々、傭兵と都市の人間の残虐さを描いていたのは、彼ら自身が招いたものであり、そこにキリスト教が救いとして現れた、冒頭の「文明は外から崩されるのでなく、内部から崩壊する」というフレーズも、キリスト教が滅ぼしたのではない、ということが言いたかったのかと思ったら、キリスト教に縁もゆかりもない私には、映画全体が単なるキリスト教の正当化映画、“言い訳映画”にしか思えなくなってしまった。

 たぶんラストに感動する人は(結構)いるのだと思うし、それ自体を否定するつもりはない。
 ただ私の評価としては、全体としては☆三つがいいところだ。

 ということで、マヤ時代を描いた、「いまだ見たことのない」映像を見せてくれる映画として、本作は大変にお薦めではあるし、見て損は絶対にないが、ラストの解釈は人それぞれなので、映画全体の出来・評価も人それぞれだろうか。


アポカリプト』 APOCALYPTO

【製作年】2006年、アメリカ
【配給】東宝東和株式会社
【監督・製作】メル・ギブソン
【脚本】メル・ギブソン、ファラド・サフィニア
【撮影】ディーン・セムラー ASC,ACS.
【音楽】ジェームズ・ホーナー
【出演】ルディ・ヤングブラッド(ジャガー・パウ)、ダリア・ヘルナンデス(パウの妻:セブン)、ジョナサン・ブリューワー(パウの太った友人:ブランテッド)、モリス・バード(パウの父)、ヒラム・ソト(狩りで出会ったフィッシュ・ハンター)、ラオウル・トルヒーヨ(ホルケインの戦士のリーダー:ゼロ・ウルフ)、フェルナンド・ヘルナンデス・ぺレス(高僧) ほか

公式サイト
http://www.apocalypto.jp/





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最終更新日  2007.06.20 16:15:17
コメント(18) | コメントを書く
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Re:『アポカリプト』(06/04)   junjunprimon さん
TBありがとうございました!

私もこの映画を観たお陰で「インカ・マヤ・アステカ文明展」のポスターを見かけて行きたくなりました。

ラストはそのような見方もできるんですね~
もう途中からルディくんを鑑賞することに集中してしまって思考が停止状態でした(苦笑)
(2007.06.20 17:48:50)

Re:『アポカリプト』(06/04)   Blue blood さん
トラバ有り難う御座います、こちらも頂いていきますね。

オチの付け方には監督、脚本家、「どうすっか?」みたいに悩んでる感じでしたね、あの演出は…

ま、其処までに至る過程はなかなか見応えがありました、ランボー(1)みたいで。

ありきたりのハリウッド映画のジャンル分けでは区別出来ない、この映画独特の個性を感じ、確かに「大画面での鑑賞」したくなる、映像感覚は素直に凄いかなぁと。

追伸:ダイ・ハード4.0の試写会は外れた模様です(;´д`) (2007.06.20 18:07:55)

こんばんは   ノラネコ さん
tbどうもです。
私もオープニングとタイトルの意味が明らかになるラストには、正直言って「弱っ」と思ってしまいました。
どうも無理やりこじつけたようにしか見えなかったです。
冒険映画としては面白かったですけどね。
http://noraneko22.blog29.fc2.com/ (2007.06.20 21:10:52)

TBありがとうございました   けんこん1st さん
私はこの映画を単純に楽しみましたが、友人は主人公がロナウジーニョに見えて仕方なかったそうです。映画の見方は本当に人それぞれなんですね。 (2007.06.20 21:15:04)

TBありがとうございました   くまんちゅう さん
メルギブの事なので、おそらく「キリスト教化したおかげで生贄等の残虐行為は無くなった。」と言いたかったのだろうとは思います、その後のスペインの侵略行為には全く触れていなかったけど、そう見ればその言い訳に見えてきます。
エンタメとして良く出来ていて、個人的な思い入れもあったので、自分の所では深くは追求しませんでした。
(2007.06.20 23:04:31)

こんばんは   Akino Kareha さん
TBありがとうございました。

ラストの見方は色々なんですね。少なくとも私は白人(キリスト教徒)の言い訳という感じでは捉えなかったので、そういう見方も有るのか、なるほどと思いました。

私は所詮覇権的な文明(あのスペインも含め)はいつか破綻すると言うメッセージに捉えていましたので。。。

パッションを見た方が言うのであれば、監督の意図はそういう事だったのかも知れませんね。
(2007.06.20 23:16:39)

こんばんは   Akino Kareha さん
TBありがとうございました。

ラストの見方は色々なんですね。少なくとも私は白人(キリスト教徒)の言い訳という感じでは捉えなかったので、そういう見方も有るのか、なるほどと思いました。

私は所詮覇権的な文明(あのスペインも含め)はいつか破綻すると言うメッセージに捉えていましたので。。。

パッションを見た方が言うのであれば、監督の意図はそういう事だったのかも知れませんね。
(2007.06.20 23:16:51)

こんばんわ。   マサラ0517 さん
コメント&TBありがとうございます。
試写会ご一緒だったみたいですね。
私は単純なものでラストは、文明の歴史は侵略の繰り返しだと解釈したのですが、そのような裏読みも出来ますね。
確かにメルギブは熱心なクリスチャンらしいし・・・。
これからもよろしくお願いします。 (2007.06.20 23:29:17)

Re:『アポカリプト』(06/04)   miyo7386 さん
TRありがとうございました。
ブログを拝見しました。解釈が深くて、勉強になりました。

また、遊びにきてください。
(2007.06.21 01:48:09)

TBありがとうございました。   AC MILAN #13 さん
あっけない幕切れと残酷描写だけが印象に残る今作もパッション同様話題先行映画という感じがしないでもありません。前半のだれた感じが長く感じる分、後半の「山猫は眠らない」チックな逃亡劇が面白く感じるんでしょうが、『ブレイブハート』の頃のメル・キブソンが宗教色や残酷趣味に走り出している監督作品は今ひとつ乗れませんね。また共通の映画を観賞された際には是非、感想交換させていただきたく思います。ありがとうございました。 (2007.06.21 02:43:32)

Re:『アポカリプト』(06/04)   とむて  さん
トラックバックありがとうございました。

同じ上映会だったのでしょうか。
ブロガー試写会は歯に衣を着せない感想を書くのが難しいですね。
試写会で見たときくらいは分太郎さんのように、きちんと感想を書かないとと反省しました。 (2007.06.21 05:58:35)

みなさま、コメントありがとうございます   es1-Bunbun さん
junjunprimonさん
> 私もこの映画を観たお陰で「インカ・マヤ・アステカ文明展」のポスターを見かけて行きたくなりました。

私もこれは是非行きたいと思っています。
(じつは学生時代にアンデスの音楽をやっていたりしたもので)

Blue bloodさん
私は(も)ハリウッドのありきたりでない映像の持つパワーとメッセージ性がどこかちぐはぐな感じがしています。
> 追伸:ダイ・ハード4.0の試写会は外れた模様です(;´д`)
私もいっぱい外しました。

ノラネコさん
おっしゃるとおりで、冒険映画としてのみ見るべき何でしょうね。

けんこん1stさん
> ロナウジーニョに見えて
こういう人は多いみたいですね。私の映画好きな後輩(女の子)もそう言ってました。

くまんちゅうさん
エンターテイメントとしてはよくできていますね。なので私のように突っ込むのは、無粋と言えば無粋なのかも知れません。

Akino Karehaさん
もしかして私が大いに誤解している可能性もありますが……。でも『パッション』とか普段からチラホラ耳にする人種差別発言(の真偽は不明ですが)を思うと、やはり……。

マサラ0517さん、とむて さん
ご一緒だったようですね。
(マサラ0517さんとは実は『夕凪の街 桜の国』でもご一緒だったようです。私はまだ感想を書いていませんが……汗)

AC MILAN #13さん
こちらこそ是非感想を好感させていただければと思います。

みなさま、今後もどうぞ宜しくお願いいたします。 (2007.06.21 17:14:45)

私はこう思います   まぐさん さん
 ラスト・・・この作品には「白人は出てこない」という解説と、西洋人が渡来する前にマヤ文明が滅んだことを知ってたので、いったいどうやって終わらせるのだろう、と思いめぐらしていたので、ラストを見て「それはないよな」という理性的な失望と同時に、「やっぱりこれしかないよな」と感激できて、複雑でした。(でもいいラストだと思います)残った追っ手2名も何らかのかたちで殺せたらスーパーマンすぎるでしょう。(ブレードランナーみたいな終わり方でよかった)
 キリスト教・・・キリスト教に対して親和的な私でも、MGが「キリスト教が救った」ようなことを言いたかったとは思えませんでした。冒頭のイノブタ(?)の殺戮、そして今度は殺される側にまわる主人公たち、そして最期にはマヤ文明そのものがキリスト教文明に滅ぼされるという暗示、三層構造のように思えました。ですから渡来したスペイン人は「救い」ではなく「滅び」をもたらしたのです。「救い」で描くなら追っ手がパウを殺しかけるのを銃で撃つというのがよいでしょうが、そんな単純なことをMGはしなかったし、パウら一家もスペイン人と接触をとろうとはせず、森に身を潜めることを選んだではありませんか。たしかにあそこで描かれるマヤ人の狂信的なジェノサイドを見ると、ナチス支配下のドイツみたいに見えてしまうから、カタルシスとしてキリスト教がやってきての解決万歳、はいかがなものか、という見方はわからなくはないですが、かりにMGがキリスト教の肯定、賛美をねらったラストとしてあのような選択をした意図があったにせよ、そのように解釈はできないと思います。むしろ、あの三層構造は生命のはかなさを意図せず、仏教的に描いたとも言えなくはないでしょうか。私にはそんな風に思えました。 (2007.06.24 09:03:50)

ネタバレあり   マンタ7289 さん
注意。ブログとはいえ、表現の自由とはいえ、結末を記載することは好ましくない。
(2007.06.25 12:25:17)

Re:私はこう思います   es1-Bunbun さん
まぐさんさん
長文のコメント、大変にありがとうございました。
参考になります。

> ですから渡来したスペイン人は「救い」ではなく「滅び」をもたらしたのです。「救い」で描くなら追っ手がパウを殺しかけるのを銃で撃つというのがよいでしょうが、そんな単純なことをMGはしなかったし、パウら一家もスペイン人と接触をとろうとはせず、森に身を潜めることを選んだではありませんか。

確かにトライしたスペイン人たちは「滅び」をもたらしたのだと思います。
それだからこそ、当時ではなく、その後の【現在】に生きるキリスト教徒の方は(過去の先祖たちの行いに)罪(の意識)を感じていて、そのことに対する(現在の)「救い」を意図したのではないかなということです。

> むしろ、あの三層構造は生命のはかなさを意図せず、仏教的に描いたとも言えなくはないでしょうか。

なるほど、確かにそう言う見方も出来ますね。

改めて見てみたら、また考えてみたいと思います。

長々とありがとうございました。
今後もどうぞ宜しくお願いいたします。 (2007.06.25 13:24:24)

Re:ネタバレあり   es1-Bunbun さん
マンタ7289さん
コメントありがとうございます。

私も悩んだところではありますが、ラストが私の映画評かをがらりと変えてしまっているので、かえってそこを記さないで低い(結果)評価だけを記すのは、映画に対して不誠実になるかと思いました。
一応、3段階に、ネタバレに気をつけるように注意を促したつもりです。

今後もどうぞ宜しくお願いいたします。 (2007.06.25 13:27:32)

Re[2]:私はこう思います(06/04)   まぐ さん
bunbunさん
お返事ありがとうございました。ご指摘の通りです。現在を生きる南米人が「スペイン人は我々の文明を滅ぼしたが、神を教えてくれた」というような言動をしてたのをテレビで見たことがあります。この映画を見るのは、MGが見せようと意識した対象としてはやはり欧米人でしょうから「パッション」に継ぐ贖罪感が託されているのかもしれません。欧米人にとっては「救い」となる映画ですね。
 さて先に私は「生命のはかなさ云々・・・仏教」と書きましたが、「栄枯盛衰」というのがこの場合は合うかなと考え直しました。(でも「栄枯盛衰」は仏教観と言えるのかな?)またご指摘よろしくお願いします。
 postscript この前に間違ってただのコピーのコメントを送信してしまいました。削除してもらえますか?お手数かけます。
(2007.07.01 10:28:03)

Re:私はこう思います   es1-Bunbun さん
まぐさん
再度のコメントありがとうございます。しばらくアクセスできなくて御返事が遅くなりました。

> さて先に私は「生命のはかなさ云々・・・仏教」と書きましたが、「栄枯盛衰」というのがこの場合は合うかなと考え直しました。(でも「栄枯盛衰」は仏教観と言えるのかな?)

まぐさんの上記のコメントを見て、私は『平家物語』の冒頭

祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず
ただ春の世の夢のごとし
たけき者も遂には滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ

の一節を思い出しました。永久不変なものはない、驕れる者(この映画で言えば、マヤ・シティの王族や傭兵など。強いていえば制服に来たスペインも)は久しくない……。とい点では仏教思想と言えるのではないでしょうか。

ちょっと時間がなくて、改めて映画を見に行けていませんが、その辺も考えながらまた映画を見てみたいと思います。

> またご指摘よろしくお願いします。

こちらこそ、よろしくお願いいたします。 (2007.07.05 17:47:26)

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