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分太郎の映画日記

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2007.06.11
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 タイ発のサスペンス映画。究極のリアリティ・オンラインゲームに巻き込まれた(飛び込んだ?)主人公が、次第に人間性を奪われていく姿を描いたもの。
 シネセゾン渋谷のレイトショーにて鑑賞。

 『レベル・サーティーン』 評価:☆☆☆

 タイ映画というと、日本で公開されるジャンルとしては、『トカゲ女』『The Eye』シリーズや『心霊写真』などのホラーか、『アタック・ナンバーハーフ』のようなコメディ、または『七人のマッハ!』『トム・ヤム・クン!』がほとんどという印象があるが(まぁ『風の前奏曲』のような音楽映画や『ガルーダ』のような怪獣映画もあるけど)、この作品は珍しくサスペンス。ちょっとホラーとスプラッタ風味も入っている。

 たぶんに観る側の好き嫌いがはっきり分かれる映画かもしれない。とくに5番目のゲームとか。
 私的には好きなタイプの作りだが、あまり人に薦めやすい映画でないことも確か。

 ぱっと見た目はB級映画──予算も人でもあまりかけていない映画のようにみえるが、なかなかどうして、話が進むに従って、狙って作っているなという感じが見えてくる。

 設定そのものは、とくに斬新なものではない。
 一つの課題をクリアする度に賞金が上がっていくが、課題も難易度を増していくというゲーム自体は、まぁよくある(考えられる)ものだ(『クイズミリオネラ』など)。
 殺人も含めた究極のリアリティ・ゲームという自体も、スティーヴン・キング原作(リチャード・バックマン名義)の『バトルランナー』や映画『ローラーボール』などで昔から描かれている設定。
 プレイヤーが、第三者に監視されているというのも、(ちょっと意味合いは違うが)『トゥルーマン・ショー』などでお馴染みのパターンである。

 それらを上手くミックスして話を作ってあるという特徴に加えて、もう一つ、明らかな形では描かれないが、ゲームを動かしている側も、さらに大きな何者かに支配されているという、メタ構造になっている。
 (ややネタバレになるが)最後(13番目)のゲームに至る際に、ゲームを動かしていると思われる少年が「自分もプレイヤーだ」旨の発言をするし、主人公が巻き起こす混乱を操作していた警官も、電話一本で引き上げさせられ、しかもラストに意味ありげに登場するなど、ゲームをする者とさせる者に、何段階かの構造があることが伺われる。
 ただ、それが明確に示されていないので、単なる思わせぶりに終わってしまっていて、(途中のゲーム自体の後味の悪さは別にして)鑑賞後の後味がすっきりしない。

 なお冒頭に出てくるボーイスカウト風の少年。不覚にも、映画の最中はずっとどういう関係にあるのだと疑問に思っていて、映画が終わってはじめて、がゲームプレイヤーだったことに気がついた(だと思うのだが。だから携帯を取りに戻ったんだと思う)。ちょっと間抜けかも知れない>自分

 まぁご都合主義的な部分は大きいし、脚本の練度も今ひとつではあるけれども、期待しないで見に行けば結構楽しめる作品だと思う。


【あらすじ】
 バンコクの楽器会社のセールスマン・プチットは、頼みの仕事を同僚に奪われ、突然会社を解雇されてしまう。母親からは借金の無心が引きも切らず破産の寸前。頭を抱えて座り込んだ彼の携帯電話が鳴った。13のゲームをクリアすれば3億円の賞金をとの言葉に、怪しみながらも思わず“YES”と答えてしまう。
 最初のゲームは、目の前に止まっている蝿を、雑誌でたたき落とすことだった。クリア。すると銀行口座に入金があった。そして、一つの課題をクリアするごとに、次の新たなゲームが告げられるのであった。こうして課題をクリア──周囲に騒ぎを引き起こしながら、やがて警察に追われる身となる。
 一方、彼の同僚トンは、プチットが引き起こした事件をテレビの報道で知る。ネットで調べる中、ある会員制のサイトに辿り着くと、そこではゲームに挑むプチットの姿がリアルタイムに中継されているのだった。しかし、サイトの運営者は一度だけトンに、その内膜を見せると、あとは煙のように消えてしまう。
 段々とエスカレートしてゆくゲームの重圧と、つり上がっていく賞金によって、プチットは段々と自分を失っていく。そして最後、13番目のゲームが待つ建物にたどりつくが……。


レベル・サーティーン』 13(LEBEL THIRTEEN)

【製作年】2006年、タイ
【提供・配給】ファインフィルムズ、熱帯美術館
【監督・脚本】マシュー・チューキアット・サックヴィーラクル
【原作・脚本】エカシット・タイラット
【音楽】キティ・クレマニー
【出演】クリサダ・スコソル・クラップ(プチット)、アチタ・シサマナ(同僚の女性:トン)、サルンヨー・ウォングックラチャン(ストラチャイ警部)、ナターポン・アルンネトラ(ミク)、フィリップ・ウィルソン(プチットの父)、スクルヤ・コンカーウォン(プチットの母) ほか

公式サイト
http://www.level-13.jp/





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最終更新日  2007.06.14 15:42:35
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