武林(ぶりん) たけばやしとよまないでね!

2012/04/11(水)12:13

太極拳について思う事

太極拳と言うと、日本では健康体操のひとつのように思われている方がほとんどのようです。 太極拳は元々武術であり、先人たちの研究によって練習体系がまとめられ、また幾人もの修行者によって、幾つかの流派に分かれてきました。 太極拳について何も知らない人は、あんなゆっくりな動作でどうやって敵を倒す事が出来るのだ!とほとんどの方が言われます。 たしかにその通りですが、武術として太極拳の用法を使えるようになるには、推手の練習が必要です。 日本で普及している太極拳は、競技を目的としたものが主流のようです。たしかに、競技出場を目的に熱心に取り組む事はとても良い事ですが、競技で上位入賞をめざす事だけ目的となってしまってはどうかと思います。太極拳本来の目的からずれているように思います。 競技で表演する太極拳に比べて、伝統太極拳は動作が非常に難しいです。 すべての套路を行うのに、楊家秘伝太極拳だと一時間位かかります。これだけの套路を覚えるには、毎日練習しても5、6年はかかると言います。 太極拳の用法を学び、実際に使えるようになるには更に長い年月が必要ですし、太極拳独特の寸剄が使えるようになるには15年以上かかるとも言います。それだけ奥が深いのです。 太極拳は、他のスポーツや武術とは特異なものです。 太極拳は、武術であり健康体操でもあり、内臓まで良い影響を与えます。こんな武術は他にはないのではないでしょうか? 太極拳を修業している中国人は、「太極拳をやっていれば、一日の睡眠時間が3時間ぐらいでも大丈夫!」だと言っています。太極拳を練習している間は、積極的に身体を休めている状態で、太極拳をやればやるほど身体が元気になると言います。 中国人は本当に元気です!私も太極拳をやっているとは言っても、一日3時間の睡眠では、生きていけません!

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