2004/03/09(火)21:23
起業産業→~ツルハシと鍋~
こんな話を聞きました。
ゴールドラッシュの時代
富を求めて金鉱山に人々は集まりました。
しかし実際に富を手にしたのはゴールドを掘り当てた人ではないということはあまり知られてないのだよと。
ソロスと共に圧倒的な投資利回りをたたき出し、その後バイクで世界を走る大投資家としても有名になった
Jim Rogersは自らの本「Investment Biker 大投資家世界を走る」の序文―幸福感の絶頂で売り、恐怖感の真っただ中で買え
でこう言っています。
「私は石油関連ビジネスが大いに儲かると考えていたので、
石油掘削機会社に投資しようと心に決めていた。
それは、いわば「つるはしと鍋戦略」である。その戦略の根幹は、より危険の少ないビジネスに投資しようと考えることである。
金鉱探しの山師に賭けるより、「つるはし」や「選鉱鍋(砂金を選り分けるために使用される)」の会社に投資しようと考えたのである。
カリフォルニアで起こったゴールドラッシュで実際に儲けた人は、金鉱探しの人ではなかった。金鉱を探すための道具を販売したか、
あるいは貸した人が最も利益を得たと言われている。
このケースでは、私は、掘削機メーカーに投資した。掘削機が人々に必要とされていたからである。
そこには、石油を求めて地面を掘りたがっている多くの人々がいたのである。」
本屋に行くと世相が分かるというのが私の情報収集の方法ですが
店頭の売れ筋コーナーにあるわあるわ「起業本」。
これを見たとき、私はこれは起業産業だ!と思いました。
起業して成功するのは1000に3つとも言われています。
そのワリには起業本は多数。
独立支援から週末起業から資金調達、会社設立等々。
もしかすると起業産業の方が儲かってるんじゃないでしょうか。
webでのビジネスも我先にとwebサイトを構築した企業が多かったですが
なかなか売上に結びつかない。
結局web構築代行会社が儲かったというのも同じかも知れません。
注意しないとゴールドを求めて金を使い果たしすってんてんに成ってしまった人と同じになってしまいます。
冷静でなければ行けないと身を引き締めました。