ひとりごと(3)
声がでかくて「うるさい」、何度も確認するAさんがいる。集合場所に、「おくれて」ひょっこり到着するBさんがいる。背伸びするような、上げ下げする「仕事は避ける」Cさんがいる。人は「うるさい」、「おそい」、「ずるい」というレッテルをはって勝手に真実とは違うかも知れないストーリーを描いてしまう。Aさんが「うるさい」のは耳が悪いから。説明を聞き取りにくいから何度も確認する。Bさんの移動が「おそい」のは、リュウマチで足が悪いから。Cさんが作業を断り「ずるい」のは、肩と膝がわるいから。うるさいのも、「耳が悪い」のも、Aさんの一面。耳が悪いから、うるさくても誰も言わない。遅いのも、「病気」なのも、Bさんの一面。病気で足が悪いから、おそくても誰も何も言わない。ずるいのも、調子が悪いのも、Cさんの一面。肩や膝が悪いから、仕事を選んでも誰も何も言わない。あの人は「耳が悪いから」、「病気だから」、「関節痛だから」というレッテルを貼って、また、勝手に真実とは違うかも知れないストーリーを描いてしまう。Aさん、本当は聞こえてて、元から声がでかいのかもしれない。Bさん、本当は、横の人が教えてくれるから遅くても問題ないと思っているかもしれない。Cさん、身体の調子がいい時は、荷物の上げ下げだって「出来る」日があるかもしれない。「自が出る」「本性が出る」なんていうけど、自分とは、本性とは、なんてきっと本当は無い。その日、その時、その状況によって、自分の成長や後退によって、目標や、選択、行動、考え方なんてコロコロ変わる。その人の行動や態度、発言はその人の一面であって全てではない。一面だけをその人の全てと考えてしまっては、自分の常識が狭くなる。自分はああいうことはしないでおこうと、自分の行動まで制限して、更なる勝手なストーリーを描いてしまうかもしれない。変なレッテルは貼らずに、今だけを見る。まぁ、つらつらと、どうでもいい話をしたんですけど、要は、本当のところはどうかなんて考えずに、今、自分ができる範囲の親切はしましょうよ、って感じなんですけど。にほんブログ村人気ブログランキング