ぶたのものづくり

ウチのモンキーてば
マフラーはなんとかなったけど
肝心のシートがまだありません。

デザインは最初から何案かあるんだけど
「実現できるか」とか自分の好みとか入れていくと
やっぱり一番最初に考えたものになってしまう不思議。

いずれにしてもFRPで1から作らないとダメなんだけど

「さて原型をどうしよう？」という大問題が立ちはだかってました。




以前使ったことのある
「硬質ウレタン」からの削り出しが
一番作業しやすいし好みなんだけど
・・・これ使うと粉で家の中が大変なことに！
メチャクチャちくちくします。
家の中でも大変な以上、外で作業してまき散らすわけにもいきません。
（ガレージの正面の家が外で犬飼ってるし・・・）

さて困った。



・・・というところに
「かくかくしかじか」
「ふんふん、これこれ」
・・・というアイデアを出されまして。

我ながら半信半疑で作業を進めていきました。
そしたらあらびっくり。





用意するのは画用紙。
ガムテープで養生します。





寸法を測っては切って貼り付けて
画用紙でシートを作ります。
こういう原始的で現物ありきの作業が大切ということを
よーく学びました。





完成した、と思ったところで
写真に撮って一度検討。
パソコン上で修正して、今度はその形にプラ板を切り出します。

一度画用紙で作っているから
今度は多少は早く上がります。





それがこれ。
裏のガムテープはこれまた養生用。
プラ板同士は接着しても良かったんだけど
面倒なのでガムテープでくっつけただけ。





プラ板の上から思いっきり白ゲルコート。
ガン？　そんなのないよ。
はけ塗りです。





2時間放置したところで
ガラスクロスを貼って樹脂を塗り塗り。





前の樹脂の上からまたガラスクロス。
樹脂を上から塗らずに、叩いて潰して浸透させます。





何やってんのかわかんないでしょ？





樹脂の硬化を待つこと半日。
（本当は1日以上だけど・・・）
プラ板やらガムテープやらをほいほいっと外すと・・・



シートできちゃった！





樹脂自体は少量だから
中央なんか5プラくらいしてるはずなのに軽い！
もしかしたら、今までブタが作ったFRP製品の中で一番軽い？





まー一部は
気泡に気付かず作業してしまったので
こんなことになっていますが(T_T)
修正可能な範囲です。
最悪、これを修正して原型にして
新たに型取りすればいいだけの話！
欲しかったのは「原型」だけなんだから。





ただし、明日から数日はおそらく作業できないので
完成はちょっと先になると思います。




ということでFRPシートでした。
まさか原型を作ったプラ板をそのまま「雌型」に使うとは・・・！
正直、この発想はありませんでした。
原型を作るのが楽だし
安上がりだし
雌型なので貼るのも楽！
さらに、やってみれば納得、さくさく外れる！
離型剤いらずです。
わかりやすく言うと
「はさみで切り出したプラ板がそのままFRPに置き換わる」わけで
「ちょっとしたFRP小物が欲しい」という場合に
この方法は「かなりアリ」と感じました。
なんと物作りの幅が広がったことか・・・
さすがヌシハラさん！
聞いてみるものですねぇ・・・！

ただ、プラ板自体が今回のように（0.5mm）薄いと
FRP硬化時の熱で変形してしまうようで
かなりの面がグニャグニャになってしまいました。
完全な平坦面を求める場合は
分厚いプラ板にするとか、アクリル板などにした方が良いかも。

こんな簡易な方法でも
それなりのものは作れてしまう、ということでした。


ちなみに今回一番時間かかったのは
硬化の待ち時間の次に
「画用紙で原型を作る」ところ。
最初に作ってプラ板に写す前に
「うーん・・・」と、約半日を費やしています。
やっぱり現物合わせで作るのは大変ですねぇ～・・・。