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カテゴリ:チャリダーの壁
悪天候と言っても、気温の急低下なんていうのもあるが、これはひたすら我慢だ。
夏でも道北や道東の夜はかなり冷え込むことがあるので、夏でも長袖のウエアは必要なのだ。あまり寒いときはTシャツを重ねたりして頑張りたまえ! 但し注意しなければいけないのは、寝るときは薄着が良いのだ。 寝袋がなぜ暖かいかと言えば、放出される体温を寝袋内部の空間に溜めるからなのだ。 最高級のダウン下着に最高級の寝袋の組み合わせより、最高級の寝袋だけのほうが暖かいという実験結果もあるそうだ。 これは下着より寝袋のほうが保温力が高いのだが、ダウン下着にすると下着内から熱があまり放出されず、寝袋内が暖まらないからだ。 問題は大雨や暴風の場合だ。 大雨だとテント内に水が入らないようにしないといけない。 普通のテントには簡易防水はされているが、完全防水ではない。防水は普通コーティングされている、テントの下の部分だけなのだ。 多少の雨ならテントの外張り(フライシート)を雨が伝って、テントには影響がないようになっている。 雨が強くなってくると、外張りが雨の勢いで押されてテント本体とくっついて、このくっついた部分から段々と水が浸入してくるのだ。 防ぐ方法はと言うと... 1.市販されている防水の液をあらかじめテントに塗っておく。 2.外張りを強く張って、なるべくテントにつき難くする。 3.水漏れする部分にガムテープを張って、水の浸入を防ぐ。 4.テルテル坊主を作る。 5.神様に祈る。 6.開き直って、水着に着替える。 7.あきらめて、ライダーハウスやホテル・旅館に泊まる。 8.キャンプ場を買い取って、家を建ててしまう。 9.雨雲より上にテントを張る。 なんていうのが一般的だ。 神様に祈る場合は、日本の神様がいいなら火之夜藝速男神(ひのやぎはやをのかみ)、沖縄人ならヒヌカン、とにかく祈るならアグニなどが火の神様なのでいいかと思うのだ。 間違って市杵嶋姫神(いちきしまひめのかみ)とかインドのサラスバティーなどに祈ると、水の神様なので、あわれあなたは海の藻屑と消える恐れがある。 ちなみにアブラタラバのツーリング用テントは、40%OFFで買った山岳用のゴアテックス製テントで、もちろん完全防水だ。エッヘン! 普通のキャンプ場で使う大型のテントは安物で底に穴が開いている上、防水性が低く元気良く雨漏りがする。チャリではない場合は、悪天候だと車で寝るので、いいんだよ。ケッ! キャンプの本などには、あらかじめテントの周りに溝を掘って排水をよくすると書かれているのもあるようだが、アブラタラバは大雨のときはやや傾斜しているところを探すのだ。そうするとテントの外に出る時に出入り口に水たまりができることもないのだ。 アポイ山麓のような整備されたキャンプ場は傾斜地がないかも知れないが、大抵のところはあるのだ。 ![]() アブラタラバがツーリング中に豪雨に会ったのは3度。 一度は佐渡ヶ島で、ここはキャンプ場が閉鎖されている時期だったので、キャンプ場の駐車場のベンチで寝た。 テントは張らずに完全な野宿だ。 普段は熟睡で途中で起きたりしないが、この時は野生の本能で豪雨の直前に目覚めて、キャンプ場の事務所の軒下に緊急避難した。 2度目は山形県の温海付近で、ここはキャンプ場も屋根付きのバス亭も近くになくて、夕方に突然降り始めたので、温泉旅館と交渉して1泊朝食付きにしてもらった。 普通なら2食付プランしかないところなのだが、なんとかなるものだ。 3度目は大沼国定公園にある東大沼キャンプ場だ。 ここはテントサイトの周りに松林があり、この中の傾斜地にテントを張った。ここだと木に遮られて、雨が直接テントにあたるのを防げるし、チャリも木に立てられるるのだ。 あまりお勧めはできないが、例えば調理はテント内で行なう。キャンプの本では完全な禁止事項で、テントは引火するとあっと言う間に燃えてしまう。 過去には富士山で死亡事故もあったはずだ。 しかし、外では調理できないし、風がなくてテント外よりも温度が高めなので、コンロの燃焼効率が格段に良い。 チャリダーは自分の燃料も自力で運ばないといけないし、ツーリングの途中で都合良く燃料が売っていたりするわけではないので、燃焼高率は重要なのだ。他のチャリダーは知らないが、アブラタラバは結構テント内で調理する。 絶対に火のそばを離れないことと、換気は忘れずにしよう。ナショナ○や○ンナイ製でなくても事故は発生するぞ!こんなとこには行かずに済まそう! ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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