超心理学!アブラタラバ博士の北海道で引きこもりを控えめに治す方法
ラタラバ先生、患者さんがお見えです。診察室に入ってもらいなさい。ラタラバ先生。引きこもりを治せると聞きましたので、お願いしたいんですが?君かね。いいえ、息子が引きこもりなんです!先生、学校に行く気になれないんです~。馬鹿も~ん、同じような顔しやがって。帰れ!引きこもりがこんなとこまで来れるかあ~!どどどどどっ、ぱたん。ラタラバ先生。せっかくの患者さんが帰っちゃったじゃないですか。ふむ、根性のない患者じゃ。ラタラバ先生、そんなに根性があったら、引きこもりにはなりませんよ。君はパートの割りに優秀じゃな。では、わしが教えてやるから、適当にアドバイスしておれ。げげ~、パートがそんなことしてもいいんですか。構わんよ。白衣を着ておればわかりゃせんよ。今まで一人も診察したものはおらんのじゃ。なぜか、すぐに帰ってしまうんじゃ。.......引きこもりとは、精神科医の斉藤君の定義では「6ヶ月以上、自宅にひきこもって社会参加しない状態が持続しており、ほかの精神障害がその第一の原因とは考えにくいもの」と言うことじゃが、広義では「対人関係と社会的活動からの撤退が本人の意図を超えて長期間続いている状態であり、家族とのみ対人関係を保持している場合を含む」ということを朝日新聞の塩倉裕君が言うちょる。しかし、アブラタラバ理論では単独で山に登ったり、チャリ(自転車)旅行したりする奴は社会と交わるより、個人で過ごすほうが好きなタイプで、家に閉じこもるのを消極的引きこもりと言うのに対して、外には出るが一人の世界に浸るタイプを積極的引きこもりと呼んでおるのじゃ。ははあ、単独行の登山家やチャリダーは引きこもりなんですか?で、アドバイスはどうするんでしょうか?ふむ、北海道の大自然の中に金とチャリだけ置いて、放り出すのじゃ。できればサロベツ原野辺りが適地じゃ。夕方じゃとレスト砂丘林も閉まるし、30kmは走らんと人家もないのじゃ。ラタラバ先生。放り出すとどうなるんですか?引きこもるには、家に帰ろうとするじゃろう。そうですね~。チャリしかないんじゃから、とりあえずどっかの町に行こうとするじゃろう。はあ、そうですね~。しかし、飛行機でも鉄道でも大きな町に行かんとないじゃろうが。確かに...地図もないんじゃから、誰かに聞きながら走らんといかんじゃろう。それもそうですね~。帰る手段が見つかりそうな町というと札幌しか思いつかんじゃろう。はあ。サロベツ原野からは札幌まで300kmほどあるのじゃ。筋骨隆々の必要なことは聞くことができる、立派な引きこもりができあがると言うわけじゃ。しかも旅は人を成長させるのじゃ。温泉治療でも転地効果が80%と言われておるくらいで、日常生活と違うところに行くだけで精神衛生上、非常に良い効果があるのじゃ。身体を使うのも非常に良い。しかも北の大地じゃ。わしなどは体重が5kgも増えたぞ。ははあ、横に成長したんですね。実はわしは別の仕事もしとるんで、ここはお前に任せるつもりじゃ。明日から、頑張るんじゃ。一人でやるんですか~。不安です~。特殊工作員の仕事の合間に見に来てもらえませんか~?げげ、なんでわかったんじゃ!先生、名札がついてますよ。Zzz.....