|
カテゴリ:面接技術
本日は昇進・昇格面談を控えた人に向けた使ってほしい実績アピールの技術について。 ■前振りウチの会社では6月〜7月が昇進・昇格のための面接試験の季節です。 最近、TOIEC試験も義務化されたため、「今の若い人はたいへんだなぁ」と思わざるを得ません。 なにしろ、英語も勉強しなくちゃいけないし、その上面接でどのようなことがきかれるのか、どうやったらうまく受け答えできるのかも学ばなければなりません。 新卒で採用される時や転職における面接技術というのは本もいっぱい出てますけど、昇進・昇格面接の技術というのは、あまり見かけませんね(私が知らないだけかも)。 でも、人生に1回か2回しかない面接と、数年に1回ある面接なら後者のほうが「もっと大切にされてもいいなぁ」と思ってしまう。 上司との面接(普通は「面談」というのかも)なら、だいたい年間4回(半年ごとに目標面談、実績面談が各2回)あるのに、それほどこのやり方に関して情報が少ない。 Amazonで検索しても、上司との評価面談をうまく乗り切る技術というのはあまり書籍もありませんね(これも探しようが悪いだけかも)。 昇進・昇格面接も基本的には転職面接と同じなのですが、だいたいこんな流れで話がされます。 ◇自己紹介 ◇入社後の職務履歴 ◇最近数年間の実績 ◇質疑応答 ◇今後の展望 この質問で面接官としてよくする質問の仕方なのですが、 「あなたが考える『リーダーシップ』とはどういったものですか」 ⇒「『リーダーシップ』とは〜〜〜〜〜だと考えます」 「では、そのポリシーにもとづいて、あなたがとった行動の具体事例を聞かせてください」 ⇒「え!?、…………」 ■あなたが考える『×××』とは?この×××にはなんでも当てはまります。例えば、前出の「リーダーシップ」。他によく出す質問は ・会社に対する貢献 ・仕事の品質 ・コミュニケーション ・仕事の能力 ・グローバル化 ・部下育成 ・情報共有 ・見える化 など。私が良くする質問もだいたいこのくらいから、思いつきで適当に選んでます。 実は面接官としては、この質問に対する答えはどうでもいいのです。 その答えが、世の中一般に通用するものなのか、あるいは会社内ではまぁそこそこなのか、あるいは全く論外レベルなのかは、評価してません。もしかして「論外レベル」だったら、「もういいや」になるかもしれませんが。 聞きたいのはその後。 つまり、何をポリシーにしていて、その ポリシーにもとづいてどのような行動をとっているか が聞きたいところ。 ところが、最初の質問に引っかかって、ビジネス書で読んだような格好いい答えを言ってしまうと、その次が続きません。 たとえば、「リーダーシップとは」ときかれて、 組織の使命を考え抜き、それを目に見えるかたちで確立すること ※プロフェッショナルの条件(P185)より などと答えてしまうと、 「じゃぁ、あなたの組織の使命は何で、あなたがそれに対してどのようにみえる形で確立していますか?」 「とっている行動はなんですか?」 と言われた時に、答えに窮するわけです。 この時面接官は内心 「お前は、どこぞのコンサルか評論家かよ…」 と思ってます。 ■自分のポリシーを作る昇進・昇格するというのは、その組織において、相対的に「他人を指導する」という立場に移動するという意味です。 もちろん、給料も上がりますが。 そういった対象者には、すべからく「組織の視点」「リーダの視点」が問われます。 これは、「ポリシーやルールを作り、それを順守する(させる)力があるか」を評価することにほかなりません。 当然、仕事の効率や成果も問われますが、この「自分の基準」がない人は昇進できません(少なくとも私の会社では)。 おそらく、人間を何十年もやっていれば、大概の人が「基準」をもってますが、これが「表現できるレベルにないといけない」という事です。 あなたは、上の項目「貢献」、「品質」などについて自分の「ポリシー/基準」が言えますか? もし言えないようなら、短い言葉で言い換えられるように、ノートに書き出して、それを何度も見ておいてください。 仕事をする上でも損にはなりませんよ。 ■同じテーマの記事●会話の技術:話が盛り下がっても頓着しない中途社員がはいってきたり、新人が配属されたり、あるいは配置転換があったりして、組織の構成員が変わると、たいていはまず「歓迎宴会でもしよっか」となります。上司があまり飲み会の場とかが好きではないと、こういうのが遠ざかりますが、まあ、どこの職場でも1年に数回は、職場の飲み会というのがあるのではないでしょうか。話が盛り下がる職場に気の合った人がいれば問題ないですが、新人と同席になった、上司と差し向かいになった、などとなると案外話が弾..●昇進面接質問のブレークダウン本日は昇進・昇格面談を控えた人に向けた使ってほしい実績アピールの技術について。前振りウチの会社では6月〜7月が昇進・昇格のための面接試験の季節です。最近、TOIEC試験も義務化されたため、「今の若い人はたいへんだなぁ」と思わざるを得ません。なにしろ、英語も勉強しなくちゃいけないし、その上面接でどのようなことがきかれるのか、どうやったらうまく受け答えできるのかも学ばなければなりません。新卒で採用される時や転職における面接技術というのは本もいっぱい出てますけ..●多面的交渉術をトレーニングする「ピラミッド交渉力」おそらく、交渉事が得意という人は少数派なのではないか、という気がしていますが、皆さんどうなのでしょうね?私はと言うと、交渉事は超ニガテです。一方で、過去記事でも何度か交渉モノの記事を「えらそうに」書いていますし、それなりに使えていると自分的には思っている部分もあります。いつまでたっても「得意だ」とは思えないところが救えないですが。本日は、交渉という人間関係のもっとも煩雑な部分にスポットをを当てた本をご紹介。紹介交渉..●多面的交渉術をトレーニングする「ピラミッド交渉力」おそらく、交渉事が得意という人は少数派なのではないか、という気がしていますが、皆さんどうなのでしょうね?私はと言うと、交渉事は超ニガテです。一方で、過去記事でも何度か交渉モノの記事を「えらそうに」書いていますし、それなりに使えていると自分的には思っている部分もあります。いつまでたっても「得意だ」とは思えないところが救えないですが。本日は、交渉という人間関係のもっとも煩雑な部分にスポットをを当てた本をご紹介。紹介交渉ごと..●「べき」は「こしたことはない」と言い換える「こうあるべき」と考える事自体は良いことです。あるべき姿を描き、それに向かって進めていくのは、あらゆるところで勧められる方法です。いわく、・管理職は部下の手本たるべし・与えられた仕事はきちんと成果を出すこと・問題があれば、上司に報告をし、解決策を検討・実施する・指示や指摘は明確で誤解がないようにするべき・一度決めたこと、コミットメントしたことは守るのが当然などなど、本ブログでもそういうことをいっぱい書いてますし..お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.11.18 07:20:16
[面接技術] カテゴリの最新記事
|