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「○○さん、口(くち)ばっかり」 私が何人かの後輩を指導してチームで活動し始めた頃、こう言って文句を言われたことがあります。 この秋、昇進して部下を持ったり、複数人のチームのリーダになられたかも多いと思います。 最近は課長に昇進しても「プレイングマネージャー」と称して自分も担当を持つし、さらに指導するべき部下も持つという会社が増えているみたいですが、私は個人的にはこの制度には反対。 マネージャーはマネージャとして活動するからマネージャーなのであって、プレイヤーとして活動していたら、視点はプレイヤーのままになってしまいます。なぜならそのほうが今までやってきたことと変わらないので、慣れていて楽だから。チームを率いる立場になったら、チームのプレイを制御する視点で物事を見ないといけません。 ■覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰 (Sanctuary books) とそんな内容をこの記事でも書こうと思っていたら、ちょうどこの本に出会いました。 吉田松陰は、確か中学生の頃に伝記を読んで、「凄い人だな〜」と感動しました。 どう時代の人で有名な人は多いですが、ファンが多いのは坂本龍馬でしょうか。私はほとんどそっちには目もくれず、吉田松陰一筋でしたので、この本もその程度の理由で読むことにしました。 ご存じない方のためにちょっとWikipediaから紹介(一部省略) ★―――――――――――――――――――――――――― これだけ読んだだけでも、波瀾万丈の人だったというのがわかるのではないかと思います。 また、「命と引き換えにできる信念」みたいなものを感じますね。 ま、それはおいておいて…。 この本に、 ★P97―――――――――――――――――――――――――― という一節があります。 どうも松蔭自身の言葉から筆者が「超訳」したものみたいですが、これが今回の本題にぴったりでしたので、紹介します。 ■仕事を人に任せるもう一つ引用します。 ドラッカー名著集1 経営者の条件 ★―――――――――――――――――――――――――― かのドラッカー大先生もこのように書かれてます。 成果を上げる人は、仕事を他人に任せ、自分は自分の強みと自分に期待されている責務の交点であるところに資源を集中します。 そのために、常に自分の行動に問いかけていないと、過去にやっていたことに引きずられます。 ・その活動は、ほんとうに自分がやらなければいけないか? ・その活動は自分の責務において重要か? そして、自分の時間を責務のために使えるように、自分以外の人に自分の責務にとって重要でない仕事を任せる必用があるわけです。 もう一つ重要な問いがあります。 ・3年前と自分の業務範囲が変わっているか? です。もし同じならあなたは「成果を上げる重要な仕事に集中していない」と言えると思います。 仕事を任せ、自分の時間を作って、新たなことに挑戦して、成長を促していく、そんな好循環を目指すためにも、まず自分に「何が重要か」を問いかけている必用があるのではないでしょうか。 ■リーダ(マネージャ)のやるべきことここでは、リーダーとマネージャーは同じ責務として「チームの結果責任を負っている」というリーダーシップの面から見て、同じ意味で使います。 一人ひとりが結果を求めてチームに貢献することは、チームの構成員として当然のことですが、リーダーは違います。 「チームがどのようにしたら最高のパフォーマンスが発揮でき、更に上位の組織に貢献できるか」がリーダーの責務です。 したがって、たとえ本人が動いたほうが一時的に結果が大きくなろうと、本人は動いてはいけません。 もし、リーダーたるあなたが動かなければチームの成果が未来にわたって大きくできないのであれば、あなたはリーダーになるべきではありません。別の人を推薦しましょう。 自分が活動に参加しないことによって、一時的にチームのせいかが下がるとしても、将来それを補うための人材を育てて、トータルで最大化を目指すのがリーダーの役割です。 だから、私はリーダーになった時に、 どれほどメンバーの成果が低くても手伝わない と決めました。 その結果が冒頭のメンバーの苦情。 もしあなたがリーダーになった時、後輩や部下にこう言われたらなんと答えるでしょうか? ■答えはあなたの中に今回は「問いかけ」だけにました。 私の答えはおそらくあなたに一致するものではないので、参考にはならないと思います。 ちなみに、このとき上記のように文句を言ってきた人は、今は私の部下として、かつ課長としてメンバーを引っ張ってくれている部門トップのリーダー成長してくました。 ■参考図書◆アマゾン覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰 (Sanctuary books) ドラッカー名著集1 経営者の条件 ◆楽天
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最終更新日
2018.03.18 07:20:09
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