NFJ TA2020キットのオプションパーツについて(2013/09/09)その2
その1の続き★インダクタ標準付属インダクタはキットの要求性能を満たした製品を、中国大手メーカーでNFJ特注仕様として製造しています。その為こちらで用意しているインダクタラインナップは・NFJ特注仕様インダクタ22uH・TOKO 防磁インダクタ22uH・空芯コイル 10uH以上の3種類です。NFJ特注仕様の22uHは標準付属の10uHと同じタイプで、巻き数によりインダクタンスが違うだけです。6~8Ωスピーカーには22uHの方が良い場合もあり、気軽に比較できる様に低価格でセット販売していますので是非お試しください。TOKOの防磁インダクタは当キットへ簡単に搭載できる最大サイズで、相互干渉が殆ど無くパワー感も増します。デジタルオーディオ専用品を謳うだけあって、大電流時の歪が低く抑えられているのも特徴です。当店のキットオプションとしては空芯コイルに次ぐ高いパーツですが、リピート率が非常に高いのでユーザー様の満足度が高いパーツだと思います。空芯コイルですが、音場が広がるというか抜けが良くて、とにかくパワフルで音に迫力がでます。ただ設置間隔が音質に直結しますので施工難易度が高いパーツでもあり、その辺り注意して施工して頂ければお奨めのパーツです。★出力段LPFフィルムコンデンサ現在TPC(旧LLC)のメタライズドフィルム0.47uFを標準で付けていますし、0.1uF部分も二箇所を除きnichiconのYXですので、そのままでも特にご不満無くご使用いただけるかと思うのですが、使用スピーカーのインピーダンスに応じて下記のオプションセットに変えて頂けるようご用意しています。と同時に他の単種類フィルムコンについても紹介していきます。※標準キットの設定インピーダンスは4Ωです。・4Ωアップグレードキット・6Ωアップグレードキット・8Ωアップグレードキット※5V入力側パスコンはアップグレードキットのPILKOR 0.1uFと、現在標準のnichiconYXの両方を実際試していただき、好みを見つけていただいた方がいいと思います。出力段LPFの0.1uFは、EVOX MMK5 250V/0.1uFとnichiconYXで比較してみてください。・ERO MKC 0.22uFx2個セット・EVOX CMK 0.22uF(J)x2個セット・Panasonic ECQUL 0.1uFx2個セット・ERO MKT1818(0.22or0.33uF)x2個セット・EPCOS B32560J(0.22or0.33)x2個セット・インピーダンス変更キットインピーダンス別のアップグレードキットは、インピーダンスに最適化したセッティングと音質向上を同時に図ったセットとなっていますので、ご使用予定のスピーカーインピーダンスをご確認の上ご購入ください。※Tripathの設定資料を参考にしていますが、お使いのスピーカーネットワーク構成により、メーカー公表インピーダンスに合わせたセッティングでベストな音質にならない場合もあります。ERO MKC 0.22uFとEVOX CMK0.22uFは今は無きメタライズドポリカーボネイトフィルムコンデンサです。このサイズでは音の解像度と周波数特性がすごい優秀なやつです。モニター的な音を追求してカスタマイズしていく際はお勧めですが、3セット分必要ですし若干他のラインナップより高めなので、お財布に余裕があれば使ってみてください。セッティングにもよりますが、常用する場合などは聴き疲れする懸念もありますので、用途に合わせて使用する事をお勧めします。※ちなみにピンクEROの方はリード幅が10mmピッチなので若干施工の際工夫が必要です。Panasonic ECQUL 0.1uFは、出力段LPFに使用していただくという事で設定しています。本来電源用のうねり防止やオンオフ時の高圧大電流対策のコンデンサですので、シグナルラインで使うという発想は無かったのですが・・・当ブログのコメント欄で教えていただき、使ってみると意外に良いんですよ、これが。ERO MKT1818 0.22uFと0,33uFは、高域辺りのざわついた感じが落ち着く感じです。このシリーズ緑系のパーツは03年辺りまでのEROは個人的に好きです。それ以降でも、製造方法・基本特性は同じ感じだと思います。EPCOS B32560JはプラスチックBOXタイプに比べ品質も良いですね。0.22uFの方ははでかくてサイコロみたいで使いにくいですが音質が良かったです。0.33uFの方は実際使っていないのですが、性能は似た感じで両方とも価格からすれば優秀だと思います。インピーダンス変更キット(マイラーフィルムコン)は、優しい音が出るんですが見た目とサイズがあれなので(汗マイラー自体は古くからオーディオで使われており特性も優秀なのですが、今のこの標準キットの状況とオプションのラインナップからすると、どうしましょ・・・以上、オプションパーツのインプレでした。記憶の曖昧な部分は曖昧な表現をしたり、追加の特徴を書かなかったりしていますが、各インプレで使用した際のキットのセッティングなどが同じでは無い事もありますので、あくまでも個人的な見解として参考程度にしてください。なお今回TA2020キットリニューアルに伴いオプション部品の中で少々立ち位置が微妙な物が出てきていますので、今後はその対応もしていこうと思います。現行のNFJ TA2020キット最終版のリニューアル品について ※9月18日更新リニューアル部品の詳細は公式で触れると思っていましたが簡潔な物でしたので、この2種類の部品を近いうちに熱く語ってみようと思います。情報が面白くて結構書けそうですのでご期待ください。それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。