2007/09/13(木)08:45
大人のメルヘン「初めての涙」
卒園までもうすぐの、6歳の春のお話です。
大学の近くにある古本屋だった私の家。
母が、市場へ買い物に行く1時間だけ、
レジ台で留守番していた私。
近くの下宿にいる大学4年生お兄ちゃんは、本が好きで、
毎日寄って、楽しい話を聞かせてくれたり、
絵本を読んでくれたりしたの。
いつも、遊んでもらっていた、そのお兄ちゃんが言ったのです。
「ごめんよ。僕は、自分の家に帰って、仕事をする事になった。
遠い所なので、サヨナラなんだ・・・。」って。
夜行列車に乗る前、挨拶に来てくれました。
「さようなら。でも、君が大きくなったら、
きっと、どこかで会えるからね!」
って、私の手を握って、触ってくれました。
私の記憶に残っている、初めての涙です。
でも・・・。
まさか何十年も経って、ブログで出逢うなんてネ・・・。
今では、違う遊びをしてくれるお兄ちゃんへ。