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かなのうちっち      

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2004/11/12
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ランタンを地面に置き、馴れた手つきで、灯火するバルトを
リーレウはぼんやりと見つめていた。器用だと感心していたのだ。

突然前方の暗闇から足音と大きな人影が現れ、
付けたばかり明かりに照らし出されたリーレウに
勢いを殺さず衝突した。リーレウはガウンの裾を引っ掛けられ
勢いで、反転し数歩よろめいた。
引っ掛けた影はそのまま走り去って行ってしまった。
咄嗟の出来事で、リーレウは何が起こったのかを
理解することができなかった。

カシャンとランタンがひっくり返る音とともに
バルトはマントの中に手を突っ込み、短剣を抜刀し、
自分にぶつかり手を伸ばして来た影を斬りつけた、が遅かった。
その影はさっと手を引っ込めると声を上げることもなく、
前のめりになりながら、現れた時の様に闇に紛れ込んでしまった。

「あいたた、何なんですか、ちょっと、謝ってくれたっていいのに」
リーレウがぼんやり、自分にぶつかった人と、
バルトに切られ損ねた人を見送っていると、
「不幸君はのんきですね」
とバルトに悪態をつかれた。暗闇とサングラスで表情はよく分からないが、
声の様子からすると少々怒っているようだ。






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Last updated  2004/11/13 10:37:05 AM
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