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かなのうちっち      

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2004/12/06
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香典とか引き物とか、田畑の整理とかまだまだ忙しい平丘家ですが、
かなこ気をとりなおして、バルト×リーレウ物語です。

*************************
小鳥のさえずりが、まだ肌寒い空気を伝って室内に入り込んでくる。
カーテンを越え、差す緩く白い光を浴びて、リーレウは目覚めると共に、
いつになく冷や汗をかく羽目になった。

昨日先に寝てしまった報いだというのだろうか、
リーレウの喉元には切っ先を下に向けた
刃渡り15センチの包丁のような刃物がぶら下がっていた。
それはロープで繋がれ天井を通って机の上に置かれた、
謎の機械の歯車と連結していたのだった。

一瞬にして、昨晩出会った怪しげな男と同室だった事を思い出したリーレウは
なるべく体が浮かないように、慎重に横に移動し、起きあがった。
新しい朝だというのになんて陰鬱な気分なんだ、と心で毒つきながら
仕掛けたであろうバルトの姿を探した。
寝返り打ってなくて良かった。自分の首をひと撫でして、
何処も切れていない事を確認すると少し気分が落ちついた。

「おや、おはようございます。もう起きてしまわれたんですか」
バルトはすでに黒マントを付けサングラスをかけていた。
彼は黒い布で手を拭きながら、部屋に戻ってきたところだった。
共同トイレかなんかに行っていたのだろう。
「もう少し寝ていてくださらないと、つまらないじゃないですか」
バルトは嫌な微笑みを浮かべながら、おはようと付け加えた。





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Last updated  2004/12/08 08:55:03 AM
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