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ロスで唯一全クラス個人レッスン制のBYB!

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私のアラバマ、サウスキャロライナ旅行

私のアラバマ、サウスキャロライナ旅行
【サウスキャロライナ編】
アラバマ


10月21日から26日の予定でビルと一緒に旅行に出かけました。彼が毎年春に一人で行く、多分地図にも載っていないような、サウスキャロライナのIvaという小さな町で最初の2日間を過ごしました。

LAからアトランタまでRed Eye Flight(夜行便)で行ったのですが、アトランタに到着してから乗り継ぎ便を待つ事2時間、かなり小さ目の飛行機で目的地のグリーンビル (Greenville) という飛行場まで約45分かかりました。グリーンビルの飛行場は本当に小さく、飛行場と言うよりはCity Hallのような、公園の中に建物があるような感じでした。

ビルの叔父さんが出迎えてくれ、そこから彼らが住んでいるIvaまで車で更に1時間かかりました。3エーカーもある大きな庭(?)があり、まるで森の中に家があるような感じでした。3エーカーを分かりやすく言うと、1エーカーで家が6軒分の広さなので、18軒の家を彼の庭に建てる事が可能な大きさですね。私のように都会大好きな人にとっては、このような場所に来るだけでもかなりのカルチャーショックでした!

叔父さん夫婦の家にはMain House、 Work Shop、 Flower Garden for Him and for Herがあります。叔父さんが作った数多くの作品が飾られていて、まるで美術館にでも行ったような気持ちにさせられました。叔父さんの作る作品は実に素晴らしい物が多く、つい6ヶ月前には3年越しに手がけた実物大の木製ハーレー・ダビッドソンを完成させました。叔父さんから写真を送ってもらっていましたが、実際に見るとその綿密さには驚かされるばかりでした。(写真を参考にしてください)全て木から出来ているとは信じがたい作りです。

家の中もまるで迷路のようになっていて、部屋ごとに工夫が凝らされていました。ほとんどが手作りの家具、工夫されたデコレーションで、森の中にあるおとぎの家のようでした。

今回のバケーションでは、どの家庭でも必ずと言っていいほど犬を飼っていることに気付きました。最低でも2匹もです!そして彼らはこちらで飼われているようなペット感覚ではなく、飼い主を守る為の犬とでも言いましょうか?まるで家族の一員そのものです。叔父さんの家にもWrinkle Head(私達を見る時に額に皺が寄るのでこの名前をつけたそうです。とても大きな雑種犬です)とFresco(スペイン語でFresh=新鮮という意味の名前を持つダックスフンド)という2匹の犬がいました。

夜になると物音一つしない静かさで、空を見上げると今にも手が届きそうなぐらい星が近くに感じられました。あまりにも静かで耳が痛くなるほどでした。お風呂に入るように言われ、喜び勇んでバスルームに行くと、叔母さんが「電気がこのバスルームには通っていないから」と言ってロウソクとライターを渡してくれました。こんなに真っ暗なバスルームで電気なしだなんて、と内心とても不安になりましたが、人は物が無ければ無いで何とかなるものなのですね。叔母さんは暖かいホットチョコレートを作ってくれていました。それを居間で飲んでいましたが、気が付いたらFrescoと一緒に眠っていました。

翌朝は信じられないぐらい早く目が覚め、長靴を履いて叔父さん達と一緒に敷地内にある森を探索に行ったり、叔父さんが作ったハンモックに寝そべって本を読んだりしながら午前中を過ごしましたが、家の前の道路には車はほとんど通りませんでした。こんなに遠くまで来てしまうと、仕事の事が気になってもコンピュターがない生活環境の中ではどうする事も出来ません。

午後からは車でサヴァンナ川まで行ってきました。この川はとても大きく、辺りの紅葉が素晴らしく景色も最高でした。日本からLAに移ってきた時に感じた広大さとは桁外れのスケールの大きさを感じると同時に、現在私達が生活しているLA近郊は緑も少ないし、ここと比べたら敷地的にも比べ物にならないんだな、と一人紅葉を見ながら物思いにふけっていました。

その日の夕方は叔父さん夫婦の息子さんがマネージャーとして働いているステーキハウスに連れて行ってもらいました。このレストランはグリーンビルにあり、内装がとてもステキなレストランでした。テーブルには殻つきのピーナツがステンレスで出来たバケツの中にたくさん入っています。「このピーナツは何のためなの?」と聞くと、お客さんが料理を待っている間に食べられるようにおいてあるそうです。万が一、料理が出てくるのが遅れてもお客さんが怒ったりしないようにという配慮だと言っていましたが。

翌日は叔父さん夫婦と次の目的地であるアラバマに向かう事になっていましたので、この日は食後、早めにベットに入りました。アラバマまで車で約7~8時間です。アラバマでの様子は来月号でお伝えしますね。


【このバケーションに行くまで】

私にとっての10月はかなり多忙でした。このコーナーでも何度か書きましたが、ビルは年に一度アラバマ方面に旅行に行くのですが、10月初旬にいきなり「今月サウスキャロライナの叔父さん(私はこの叔父さんには10年以上会っていません)を訪ねてみようよ!今ごろは紅葉がとてもきれいな時期だし、叔父さん夫婦と一緒に僕の友人が住んでいるアラバマまで、フロリダの海岸線を走りながら行ってみようよ!」と持ち出してきたのです。

決めたら早い彼は、早速飛行機の予約をする為に10月のいつ頃に行けるのかを調べ始めていました。内心私は「10月は無理だよ!」と心の中で叫んでいたのですが、「夏は忙しかったし、バケーションも全く取っていないんだし、忙しくなる11月前に行こう!」と言いながら動き出していました。今まで何度か5月に誘われていたのですが、一度も行った事がありませんでした。「10月22日の夜遅くLAを出て26日の日曜日に帰ってくればいい。日数的にはそんなに長くないけど、自然に囲まれた所での休暇はきっと気分転換には最高だよ!ロスに帰ってきたら今まで以上に良い記事が書けるよ」と話はどんどん進んでいきました。

その月は日本から頼まれて手がけているかなり大きな翻訳の仕事が入っていて、その締切が10月31日、このコラムの締切もある、Power of Englishの締切も、そして他社で書いている原稿の締切も・・・どうやって全部終わらせるの?とパニックになっていました。12日に行われたLong Beachマラソンにも参加しましたので、その為の練習にもかなりの時間を取られていました。バケーションに行くまでの私は本当に毎日BYBの仕事、翻訳、原稿、そしてRunningに追われる毎日でした。それに、末娘のバスケットの試合が毎週末あり、とにかく週末は全く仕事が出来る状態ではありませんでした。

人の気持ちも知らないで、ビルは一人で大喜び。やっとの思いで都会派の私を自然以外何にもない田舎に連れて行くことが出来るからでした。親戚の人達も皆、「エ~、陽子が?本当に行くの?」とビックリしたぐらいでした。

行くと決めてからが大変でした。LAからアトランタ間は良いのですが、アトランタからグリーンビルまでは『プロペラ機』と書いてあったので、「ジェット機はないのですか?」と慌てて旅行会社に電話をかけてしまいました。なんとこのプロペラ機は数十人乗りの小さなものらしく、私は例え45分ぐらいのフライトでも絶対に嫌だと言い張り、他の飛行機会社を調べ、別経由でグリーンビルに行く飛行機を見つけだしました。この飛行機もそれ程大きなものではないのですが、一応ジェット機である事と、プロペラ機に比べると大きな飛行機だと言われた事もあり、即変更しました。勿論、BYBの先生方は皆お腹を抱えて笑っていましたが。

どんな所に行くのか全く想像がつかないだけに、楽しみと言えば楽しみでもあります。ビルのようにさっさとスケジュールを組んでくれる人がいないと、私はきっと一年中どこにも行けない人なのかも知れません。忙しい中でも本当に思い切って休暇を取る事(取ってしまう事)は、もしかしたら大切な事なのかも?と考えたりもしています。行ったことのない所を訪れるのは、どんな状態であるにせよ、やはり楽しみですね。

この記事を読者の方達が読まれる頃にはハロウイーンも終わり、感謝祭、そしてクリスマスに向け、年間で一番活気が出てくる頃ですね。その頃の私は一体どんな状態でいることでしょう?全てが終わってきっと本当に心からほっと出来ていれば良いな、とこれを書きながら一人心配しています。


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