「ユア・マイ・サンシャイン」(原題「君は僕の運命」)を観てきました。
ドンゴンssiと同じ野球チームのファン・ジョンミンさんの作品です。
実話に基づいているというので、すごく泣けるのかな~と、思いましたが、意外と(?)そんなでもなかったかも。
いつだったか忘れましたが、売春してた女性がHIVキャリアだった事で、逮捕されたというニュースが韓国でありましたが、それが元になってるとの事。
ファン・ジョンミンssiも、チョン・ドヨンssiも役に良く合ってたと思う。
ドヨンさんは、まさに体当たりの演技という感じでした。
ジョンミンさんは、「甘い人生」の直後にこの役をやったと思うと、賞を取ったのも納得です。
そのくらい、全然違う役。
雰囲気も農村の純情青年という感じが漂っていました。
とても、ビョンホンssiをメッタ刺しにした人とは思えん・・・・
ストーリーの方ですが、前半は結婚するまでのほのぼのとした感じで進んでいきますが、後半、ウナ(チョン・ドヨン)がHIVキャリアだと言うことが分かってから、物語は暗い感じになっていきます。
ここら辺、チャ・テヒョン&イ・ウンジュの「すてきな片思い」っぽいかも。
ただ、見る側の希望としては、農村のほのぼのした感じも良いのですが、HIVキャリアだと分かってからの夫の苦悩や、周りの差別や取材攻撃など、もっと深く描いてもらいたかったな・・・と、思います。
そして、AIDSやHIVについて、正しい表現をしてもらいたかったな、と思いました。
もっとも、差別的な所があまりにも「サラッと」描かれてるから、解説のしようもなかったのかもしれないんですが・・・・
映画で、ウナをエイズ患者と表現していましたが、正しくはないようです。
まだ発症していないとの事だったので、正しくはHIV感染者という事になるようです。
家庭の医学 後天性免疫不全症候群
ストーリーに加え、もう一つ不満だったのが、翻訳。
韓国モノでは欠かせない、根本理恵さんだったのですが、私はこの方の訳は意訳・誤訳が多くて、あまり好きではありません。
今回も、ウナがソクチュンの事を客ではなく、恋人として関係を結ぶ過程で、呼び方が「アジョッシ(おじさん)」から、「オッパ」に変わるのですが・・・
その「オッパ」の訳が「ソクチュンさん」とか「あなた」ではなくって、ず~っと「お兄さん」。
夫婦になっても「お兄さん」なのです。
これは・・・
何か意図があるのか?ただし、その意図するところは全く読み取れず・・・
それとも・・・・
単なる手抜き?
そんな訳で、いい物語なのですが、何だか、感動も半分って感じで。
主役の二人の演技がとても良かっただけにねぇ~・・・・ちょっと、残念な感じがしました。